MENU

専門医部会教育セミナー
イベントを読み込み中
開催日2016年7月9日(土) 12時45分~13時45分
会場仙台国際センター会議棟 3階 白橿1(地方会第3会場)
仙台市青葉区青葉山 TEL:022-265-2450 会場案内図・交通案内
世話人東北公済病院宮城野分院内科 佐藤 秀隆
参加について参加費無料、事前予約も不要です。
総合内科専門医に限らず、どなたでもお気軽にご参加ください。
認定更新単位設定参加:2単位
テーマ
『再発性多発軟骨炎の治療中に肺結節影、副腎腫瘤を呈した58歳男性』 
企画責任者
東北大学遺伝子医療開発分野 松原 光伸 / 東北大学腎・高血圧・内分泌科 宮崎真理子
司会
東北大学消化器内科 廣田 衛久 / 東北大学血液・免疫科 藤井 博司
症例提示者
東北大学血液・免疫科 白井 剛志
病理所見提示者
東北大学病理診断学 齊藤 涼子
コメンテーター
秋田大学血液・腎臓・膠原病内科  小松田 敦 / 東北大学総合感染症科 具 芳明
内容
【症例】58歳、男性。
【主訴】皮疹、発熱、関節痛。
【既往歴】特記なし。
【家族歴】膠原病の家族歴なし。
【現病歴】X-1年11月より手指の皮疹、移動性の関節炎が出現した。近医よりメチルプレドニゾロン8 mg/日が開始となり、2 mg/日に漸減後、右耳介の腫脹を認めたためX年11月当科紹介受診となった。右耳介軟骨生検より再発性多発軟骨炎と診断し、プレドニゾロンによる加療を開始した。12月より顔面に皮疹が出現、皮膚生検にてSweet病の合併が考えられた。ステロイドに加え、メトトレキサート、シクロスポリン、ミゾリビン、アザチオプリンを併用したが、ステロイド減量により皮疹、関節痛の再燃を認めたため、加療目的にX+2年12月当院入院となった。

【検査所見】 尿定性:蛋白(-)、潜血(-)、グルコース(-)、ウロビリノゲン(+-)。 末梢血一般:WBC 9900/μL、RBC 143万/μL、Hb 6.0 g/dL、HCT 17.8%、MCV 124.4fl、MCH 41.7pg、MCHC 33.5%、Ret 2.6%、PLT 13万/μL。
生化学:T-Bil 0.4mg/dL、ALP 265U/L、γ-GTP 54U/L、AST 24U/L、ALT 25U/L、LDH 404U/L、AMY 84U/L、BUN 17mg/dL、Cr 0.81mg/dL、UA 4.8mg/dL、TP 6.6g/dL、ALB 3g/dL、Na 139mEq/L、K 4.2mEq/L、Cl 104mEq/L、CPK 18U/L、KL-6 275U/mL、フェリチン 374ng/mL、CRP 10.2mg/dL、IgG 1175mg/dL、IgA 507mg/dL、IgM 161mg/dL、BNP 54pg/mL、C3 88mg/dL、C4 28.2mg/dL、CH50 45.6U/mL。
自己抗体:抗核抗体陰性、抗dsDNA抗体陰性、抗RNP抗体陰性、抗Sm抗体陰性、抗SS-A抗体陰性、抗SS-B抗体陰性、PR3-ANCA陰性、MPO-ANCA陰性、RF 13.5U/mL。

【画像所見】 胸部CT 入院時は肺野に浸潤影を認めなかったが、X+3年1月には両肺野に多発性の小結節影が出現した。 腹部CT入院時は副腎腫瘤を認めなかったがX+3年2月には左副腎腫瘤が出現した。
【入院後経過】 ステロイドパルス、ベタメタゾン5.5 mg/日にて加療を行い、皮疹や関節痛の改善を認めたが、X+3年1月より両肺野に多発性の結節影、左副腎腫瘤が出現した。陰影や腫瘤の原因について生検を含む検索を行ったが、原病が再増悪、更に真菌血症を合併し3月下旬に永眠された。病理解剖を行った。

【臨床上の問題点】
多発性肺結節と左副腎腫瘤の鑑別診断、治療法について。
左副腎腫瘤と原病との関連について。
本症例における最善の治療法について。

詳細

日付:
2016年7月9日

会場

仙台国際センター
宮城県仙台市 青葉区青葉山無番地 980-0856 + Google マップ
サイト:
http://www.aobayama.jp/
PAGETOP
Copyright © 日本内科学会事務局 All Rights Reserved.