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第210回東北地方会 若手奨励賞受賞者

第210回東北地方会

◆2017年2月18(土) ◆会長:東北大学 張替 秀郎 ◆会場:仙台国際センター

演題番号 1
倉橋保奈実 秋田厚生医療センター血液内科
Rituximabが著効した後天性von Willebrand症候群(vWS)の1例
演題番号 5
阿部亜妃子 八戸赤十字病院神経内科
ヘルペス性脳炎との鑑別に苦慮したVGKC抗体関連脳炎の1例
演題番号 8
加藤 裕司 石巻赤十字病院腎臓内科
ペースメーカー挿入後7年目に発見されたFabry病の1例
受賞者

第210回日本内科学会東北地方会 プレナリーセッション受賞者
受賞者3名と張替東北支部代表

受賞の感想

秋田厚生医療センター血液内科 倉橋保奈実先生

『von Willebrand病=先天性』という固定概念を崩し、出血傾向という症状の基礎疾患を突き止め、治療が奏功した貴重な症例を経験しました。止血機構、基礎疾患としての悪性リンパ腫の病態が相関しており、学びの多かった症例です。様々な文献を調べ新たな知識も多く得ましたが、それらを総括的に考えることが興味深いと感じました。目にはみえない因子たちが複雑に絡み合ってひとつの症状を引き起こしている。原因がわかればそれに対する治療が奏功して患者さんの苦痛が和らぐ。これは、とても嬉しい症例でもありました。

 後天性von Willebrand症候群は、やや専門的な疾患だと思います。当日は質問もいくつかいただき、大変嬉しく思いました。血液分野の疾患として捉えられていますが、原因は多岐にわたり、さらにそれほど稀ではない疾患です。今回の発表にあたってこの疾患について広く知っていただけたら幸いです。

このような賞をいただき大変光栄に思います。指導していただいた先生方、発表の場を設けていただいた関係者の方々に感謝します。ありがとうございました。

八戸赤十字病院神経内科 阿部亜妃子先生

この度は初期研修医プレナリーセッション若手奨励賞という名誉ある賞をいただきまして大変光栄に存じます。ご指導いただいた八戸赤十字病院神経内科山形宗久先生、伊藤浩平両先生、そして貴重な症例を経験させていただいた患者様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

今回の症例を通じ、より早期の診断が治療への第一歩であることを学びました。また今回は好転したⅠ例でしたが診断の遅れが患者様のQOLに大きく関わるという怖さ、緊張感も同時に感じた症例でした。今回の学びを励みにより一層日々の診療に精進していきたいと思います。貴重な経験をさせていただきありがとうございました。

石巻赤十字病院腎臓内科 加藤 裕司先生

この度は発表の機会をいただき、またこのような賞まで頂戴し大変嬉しく思います。この場をお借りしてご指導いただきました腎臓内科の先生方に厚く御礼を申し上げます。担当した症例は疾患を知らなければ診断のつかない稀な疾患です。そのためまず知ってもらうことが重要なため、学会発表の場をお借りして本症例を報告することになりました。発表当日は想像以上に会場が大きくオーディエンスの方も大勢いらっしゃり、発表前は緊張致しましたが、発表中は緊張することなく伝えたいことを伝えられたと思います。貴重なご質問をたくさん頂き、しどろもどろになりましたが、興味を持っていただけたと思い喜ばしく、また陰ながら手応えも感じました。

今後も医師として多くの方を診ていく中で一症例一症例を大事にし、考えて診療にあたっていきたいと思います。

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