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| 腎臓 | 
主な入院時現症
(– 略 –) 
著名な浮腫を認めた. 
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主な入院時現症
(– 略 –) 
著明な浮腫を認める. 
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主要な検査所見
尿所見:タンパク 8.97g/日,蓄尿量 900 mL/日 
(– 略 –) 
RBC 565万/μL,Hb 16.8 g/dL,Ht 48.3%,WBC 11900/μL 
(– 略 –)
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主要な検査所見
尿所見:タンパク 4+,潜血(-).沈渣;硝子円柱多数,赤血球円柱はない. 
(– 略 –) 
血液所見:赤血球 565万/μL,Hb 16.8 g/dL,Ht 48.3%,白血球 11,900/μL(NE 78.0% LY 10.0% MONO 7.0% EOS 5%) 
(– 略 –)  | 
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修正ポイント
◆著名な浮腫→著明な浮腫 
◆尿沈渣の情報が不可欠. 
◆タンパク尿主体なのか、血尿があるのか、それによって病理組織の推理ができる. 
◆アレルギーを指摘しているので、白血球分画も必要.  | 
| 膠原病 | 
現病歴
(– 略 –) 
インフルエンザ陰性であった.風邪薬を処方された.10/26に再度受診,再度インフルエンザを再検したが陰性.フロモックスを処方された. 
(– 略 –) 
しかしその後も発熱が遷延するため他医を受診.不明熱精査目的に当院当科紹介受診.抗菌薬への反応性に乏しい経過であり,採血上フェリチンが上昇しており,AOSDが考えられ11/7入院となる. 
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現病歴
(– 略 –) 
インフルエンザ検査を受けたが陰性であった.再度インフルエンザ検査を受けたが陰性であった. 
(– 略 –) 
しかし発熱は持続した.他医に当院当科への受診を勧められ,11月7日当院当科へ入院となった.
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生活社会歴
喫煙:Ex smoker ,alcohol:摂取せず,Allergy:食物,薬物明らかなものはなし.  | 
生活歴
喫煙:10本/日×16年(20歳~36歳),飲酒:摂取しない.
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主な入院時現症
BT 38.8℃:HR 95 bpm.意識:清明.頭頸部:眼球黄染なし,眼瞼貧血はなし,リンパ節触知せず.Chest:no rale,no murmur.腹部:平坦,軟,圧痛なし.関節:手,足に疼痛あり.指:ok.四肢:体幹に紅斑.  | 
主な入院時現症
身長 160 cm,体重 50 kg.体温 38.8℃.脈拍 95/分,整.血圧 134/82 mmHg. 
頭頸部:リンパ節腫脹を認める.胸部:聴診上,肺野ではラ音を聴取せず,心音に異常はない.腹部:平坦,軟で,肝・脾は触知しない.四肢:右手関節,両膝関節,両足関節に圧痛と腫脹を認める.皮膚:四肢,体幹に広がる癒合性のある紅斑を認める.神経学所見:異常はない
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修正ポイント
◆医学用語の使い方が不適切 
Ex smoker →Ex smokerは不適切な記載である. 
Ex-smokerあるいはex-smokerとすべきである.しかしこの用語は医学用語としては一般的ではない.○本/日×○年(○歳~○歳)の方がよい. 
◆指OK→OKという医学用語はない. 
◆日本語の表記と英語表記が混在している.どちらかに統一すべきである. 
Alcohol→アルコールか飲酒, 
Allergy→アレルギー, 
BT→体温,HR→脈拍 
Chest no rale no murmur→胸部聴診上,肺野ではラ音を聴取せず,心音異常なし. 
◆間違った表現 インフルエンザ陰性→インフルエンザが陰性でない,インフルエンザ検査が陰性である.再度インフルエンザを再検したが→同じことを繰り返している.「再度インフエンザ検査を受けたが」と書くべきである. 
◆事実と意見の混在 現病歴には意見を記載すべきでない.抗菌薬へのからの部分→この部分は考察で述べるべき. 
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病歴要約の修正例
・循環器症例 ・腎臓症例 ・神経症例 ・血液症例 ・膠原病症例
病歴要約サンプル
・病院外来症例 ・診療所外来症例 ・地域医療症例(二例)