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第18回 内科臨床学習セミナー
テーマ『内科疾患アップデート2026 〜領域横断的な視点から〜』

内科医として、一般診療で遭遇する臨床症状に対応するノウハウを勉強することを主旨としている会です。専門領域の最新の内容やトピックスについて講義をしていただきます。時間の都合上、質疑応答は行わない可能性があること をご了承ください。総合内科専門医だけでなく、認定内科医、あるいは臨床研修医などすべての方々が参加可能になっておりますので、奮ってご参加ください。

開催日 2026年11月28日(土) 
開催形式 現地開催
現地会場 北海道大学医学部臨床大講堂・第三講堂
札幌市北区北15条西7丁目 TEL:011-716-2111
企画 専門医部会北海道支部
世話人 北海道大学病院 血液内科 後藤 秀樹
参加費 無料
認定更新単位設定 【認定内科医・総合内科専門医】2単位
※視聴時間は任意といたしますが、60分以上のご参加をお願いいたします。参加登録をしただけでは取得できませんのでご注意ください。
icon-arrow-circle-right 入退場時間記録について
【内科専門医】[出席単位]:なし [視聴単位]:1単位/1時間
※視聴時間が問われます
「内科専門医」資格の認定と更新についてのご案内
その他 単位がパーソナルウェブに反映まで1か月程度かかります
参加状況確認後、事務局にて自動付与いたします。別途申請等を行う必要はありません

プログラム

 司   会:北海道大学病院 消化器内科 桑谷 将城

  1. 「JSH2025に学ぶ高血圧診療のアップデート」
    北海道大学病院 循環器内科 小林 雄太
     高血圧は脳心血管病、心不全、慢性腎臓病など多くの内科疾患の発症・進展に関与する重要な危険因子である。2025年、6年ぶりに高血圧ガイドラインが改訂され、「高血圧治療ガイドライン2019(JSH2019)」から「高血圧管理・治療ガイドライン2025(JSH2025)」へ名称も変更された。今回の改訂では、治療のみならず発症予防や生活習慣改善を含め、生涯を通じて血圧を管理するという考え方がより明確となった。実臨床における大きな変更点は降圧目標であり、JSH2019では年齢や併存疾患に応じて異なっていた目標が、JSH2025では原則として年齢によらず診察室血圧130/80 mmHg未満、家庭血圧125/75 mmHg未満に統一された。一方で、高齢者やフレイル、臓器障害を有する患者では、忍容性を考慮した個別の判断が引き続き重要である。本講演では、JSH2019からJSH2025への主要な変更点を整理し、家庭血圧の活用、生活習慣への介入、薬物療法、二次性高血圧や治療抵抗性高血圧への対応を含め、改訂されたガイドラインを日常診療にどのように反映するか概説する。
  2. 「内科医が知っておきたい全身性血管炎:診療update 2026」
    国立病院機構北海道医療センター リウマチ科 小谷 俊雄
     全身性血管炎(血管炎症候群)は,血管壁の炎症による血管の狭窄・閉塞・拡張を来し,その血管支配領域の臓器の出血,虚血,壊死などの病態を惹起する疾患群の総称である。CHCC 2012(2012 revised International Chapel Hill Consensus Conference)血管炎分類基準により、障害される血管径により大型・中型・小型血管炎など7つのカテゴリーに分類されるが、多彩な臓器障害を呈することから診療科横断的に診断・治療管理にあたる必要がある。近年の病態解析の進展に加えて新規治療薬の開発が進み,血管炎の診断・治療は大きく変化している。血管炎に伴う不可逆的な臓器障害を回避するため、分子標的薬治療などによる治療介入が早期から試みられるようになった。
    本日は、日常診療で遭遇する可能性の高い抗好中球細胞質抗体(antineutrophil cytoplasmic antibody:ANCA)関連血管炎(ANCA-associated vasculitis:AAV)などの小血管炎,高安動脈炎,巨細胞性動脈炎などの大血管炎を中心に,全身性血管炎の最新知見・治療につきガイドライン・トピックスを含めて概説する。
  3. 「認知症および軽度認知障害に関するトピックス」
    国立病院機構旭川医療センター 脳神経内科 片山 隆行
     本邦では高齢化に伴い、認知症および軽度認知障害(MCI)の患者は増加しており対策が急務である。このうち、アルツハイマー病(AD)は認知症全体の約6割を占めている。ADは病理学的には老人斑の出現と神経原線維変化の出現を特徴としており、これらはそれぞれ生化学的にはアミロイドβ蛋白とリン酸化タウ蛋白を主とすることが分かっている。臨床的には近似記憶障害・エピソード記憶の障害を中心とし、徐々に認知機能全体の低下を示す。脳MRIでは側頭葉内側の萎縮を示し、画像解析ソフトウェアによる定量的な評価も可能になっている。病初期には脳萎縮は目立たないこともあるが、脳血流シンチグラフィーが診断に有用である。近年ではアミロイドβ抗体薬の登場によってADによるMCIおよび軽度認知症に対する新たな選択肢が増えた。アミロイド抗体薬の導入のためには脳脊髄液検査によるアミロイドβ42/40比の低下またはアミロイドPETによるアミロイドβの脳内蓄積を確認する必要がある。アミロイドβ抗体薬の投与中には脳浮腫や脳出血といった異常(amyloid-related imaging abnormalities; ARIA)が出現することがあり、ときに重篤例もみられるため、症例の選択や投与後のモニタリングには十分な配慮が必要である。
  4. 「救急外来で遭遇する内科疾患 Pit fall -代謝・内分泌・免疫の視点から-」
    旭川医科大学 救急医学講座 藤代 大介
     救急外来で遭遇する内科疾患は多岐にわたるが、頻度が高くない、或いは見慣れていない、救急外来で測定するルーティンの検査項目から気付かれにくいなどといった理由から、診断に辿り着くのが容易でない疾患群が存在する。特に初療時からは類推する事がしばしば難しい疾患として内分泌疾患、自己免疫疾患があり、実際の救急医療現場においても想起する事が難しい場合も少なくない。近年では免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の適応拡大は目覚ましい一方、免疫関連有害事象(irAE)の発症が課題となっている。特に下垂体機能低下症や1型糖尿病などの内分泌irAEの場合は適切に対処されなければ副腎クリーゼや糖尿病性ケトアシドーシスから重篤な転機を辿る事が想定され、診断の遅延による予後の悪化を招きかねない。
    演者はリウマチ・膠原病内科診療に従事してきたが、現在は救急科を兼務しており、内分泌・代謝・免疫の横断的見地から救急外来で遭遇し得るpit fallとなりやすいと思われる疾患について概説する講演としたい。

詳細

日付:
2026年11月28日

会場

北海道大学臨床大講堂・第三講堂
北区北15条西7丁目
札幌市, 北海道 日本
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