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「内科の日」市民公開講座2025

「内科の日」市民公開講座2025 開催にあたり

私たち日本内科学会と日本臨床内科医会は、市民のみなさまにご自身の健康をより意識していただき、内科医療の役割や大切さを広く知っていただくことを願い、7月1日を「内科の日」として制定いたしました。

プレスリリース文

その啓発活動の一環として、このたび「内科の日」市民公開講座を開催いたします。

当日は、内科の歴史・未来、そして地域医療の現状と課題について、3名の講師の先生方に、それぞれの専門的な視点から、わかりやすく、興味深くお話しいただきます。

どなたでもご参加いただけますので、多くの皆さまのご来場を、心よりお待ちしております。

講師

永井 良三

永井 良三

自治医科大学 学長

1974年東京大学医学部卒業。
東大病院第三内科を経て、1983-87年米国バーモント大学生物物理学教室客員准教授。心臓血管病の分子生物学の研究に従事。1991年東京大学講師、助教授、95年群馬大学第二内科教授、99年東京大学医学系研究科内科学(循環器内科)教授、2003年東大病院長。2010年内閣府最先端研究開発プロジェクトFIRST「未解決のがんと心臓病を撲滅する最適医療開発」中心研究者、2012年自治医科大学学長、2023年内閣府戦略的創造イノベーションプログラム「統合的ヘルスケアシステムの構築」プログラムディレクター、日本内科学会理事長等を務める。

松尾 豊

松尾 豊

東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻
人工物工学研究センター 教授

1997年 東京大学工学部電子情報工学科卒業。
2002年 同大学院博士課程修了。博士(工学)。
産業技術総合研究所研究員、スタンフォード大学客員研究員を経て、2007年より、東京大学大学院工学系研究科准教授。2019年より、教授。専門分野は、人工知能、深層学習、ウェブマイニング。人工知能学会からは論文賞(2002年)、創立20周年記念事業賞(2006年)、現場イノベーション賞(2011年)、功労賞(2013年)の各賞を受賞。2020-2022年、人工知能学会、情報処理学会理事。2017年より日本ディープラーニング協会理事長。2019年よりソフトバンクグループ社外取締役。2021年より新しい資本主義実現会議 有識者構成員。2023年よりAI戦略会議座長。2024年よりAI制度研究会座長。2024年より一般社団法人AIロボット協会理事。

夏川 草介

夏川 草介

医師・作家
(「神様のカルテ」の作者)

1978年生まれ、信州大学医学部卒業後、長野県にて地域医療に従事。
医学博士、認定内科医、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、肝臓専門医。
2009年に「神様のカルテ」で作家デビュー。その他の代表作に、本屋大賞四位に入賞した「スピノザの診察室」、世界四十カ国以上で翻訳出版された「本を守ろうとする猫の話」、コロナの医療現場を描いた「臨床の砦」など。

森 まどか

司会・進行 森 まどか

医療ジャーナリスト・キャスター

2000年より医療・健康・介護を専門とする放送局のキャスターとして、医療現場取材、医師、厚生労働省担当官との対談など、数多くの医療番組に出演。医療コンテンツの企画・プロデュース、シンポジウムのコーディネーターなど幅広く活動している。

プログラム

13:00 オープニング・開会の挨拶(主催両団体を代表して)

MC 森 まどか / 日本内科学会理事長 南学 正臣

13:10 講演1 日本内科学会の歴史とこれからの内科学

永井 良三

日本内科学会は明治36年(1903)に設立されました。日露戦争が始まった年に一度だけ総会が中止されましたが、その後は両大戦中も休むことなく開催され、内科学のあり方を示してきました。日本内科学会は日本の分野別の医学会の最大の組織であり、会員数は10万人を超えます。内科診療では診断と治療が重要ですが、そのためには病気のメカニズムの理解を欠かせません。こうしたことから日本内科学会は学術に基づいて、総合的に診療できる内科医の教育や専門医育成を重視してきました。最近は、医療情報を活用してビッグデータやAIを診断、治療、研究に用いるようになりました。日本内科学会は創設以来の論文をすべてネット上で閲覧できます。これらの論文には、医学の発展の足跡だけでなく、日本の近代史が反映されています。講演では、記録にみる内科学の先人の思いと苦労とともに、これからの内科学のあり方について紹介します。

13:35 講演2 内科学の未来〜AIの進展とわたしたち〜

松尾 豊

AIが東大の理科三類の合格点を上回るなど、AIの能力はかつてないほどに高度化しており、高い言語生成能力を獲得するに至っている。今後は自律的にタスクを遂行するAIエージェントと、汎用ロボットが、人間の頭脳労働・肉体労働両面を高いレベルで代替すると考えられる。前者では、医療電子カルテやレセプトの標準化等、後者では汎用的な動作を実現するためのロボット基盤モデルづくりのデータエコシステム構築が進んでいる。さらにAGI(汎用人工知能)の到来に関する議論も活発化しており、「2030年以前に実現する可能性がある」とする有識者の予測も出てきている。一方で、社会への影響力を増すAIのガバナンスをめぐっては、日本ではイノベーションの促進とリスク対応の両立を掲げ、制度設計や国際的な連携が進んでいる。このような技術進展を背景に、医療分野では診断支援や業務効率化といったAI活用の事例が次々と生まれている。本講演では、このように目まぐるしく進展するAIの現在地と将来像を展望し、医療分野における可能性についても論じる。

14:00 講演3 作家兼臨床医師から見た地域医療の現状と課題

夏川 草介

近年、臨床現場における課題は急速に変化し、単純に「医師不足」という言葉では片付けられない複雑な様相を帯び始めている。事実、厚生労働省の報告によると1999年に初めて25万人を超えた本邦の総医師数は、2022年には34万3千人を数え、確実に増加しているが、一方で今もなお、救急車のたらい回しや診療拒否が報道され、医師の過労死といった痛ましいニュースさえ耳にすることがある。近年に特徴的な変化として、総医師数の中で内科医の占める割合が年々減少し続けていることを始め、若手医師たちの価値観の変化、女性医師の増加などが挙げられるが、これらは臨床現場に具体的にどのような影響を与えているのか。また、今後どのような展望を持つことが望ましいのか。「神様のカルテ」などいくつかの小説で触れてきたこととも重複するが、二十年以上、急性期病院および大学病院で働き続けてきた一臨床医の立場から、現状と課題を報告する。

14:25 パネルディスカッション

永井 良三・松尾 豊・夏川 草介 / MC 森 まどか

14:55 クロージング

MC 森 まどか

参加登録

会場での観覧をご希望の方は、事前の参加登録をお願いいたします。

参加無料・事前参加登録制

締切日:2025年7月11日(金)17時まで

定員に達し次第、事前参加登録を締め切らせていただきます。
あらかじめご了承ください。

事前参加登録をする

会場アクセス

東京国際フォーラム
ホールB7

JR 有楽町駅より徒歩1分
東京駅より徒歩5分
地下鉄 有楽町線 有楽町駅

東京国際フォーラム 公式サイトへ

主催

一般社団法人 日本内科学会 / 一般社団法人 日本臨床内科医会

「内科の日」市民公開講座2025 参加登録窓口
株式会社コンベンションプラス上野分室
〒110-0015 東京都台東区東上野1-6-10 ARTビル4F
E-mail:naika@media-ps.jp /
TEL 03-5816-1058 FAX 03-5816-1056

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