第2回 内科臨床学習セミナー
テーマ『診断・治療に苦慮した症例』
内科医として、一般診療で遭遇する臨床症状に対応するノウハウを勉強することを主旨としている会です。症例提示と講義をしていただきます。また、司会者、企画担当者を加えて質疑応答を行います。総合内科専門医だけでなく、認定内科医、あるいは臨床研修医などすべての方々が参加可能になっておりますので、奮ってご参加ください。
開催日 | 2017年11月18日(土) |
会場 | 旭川グランドホテル 旭川市6条通9丁目 TEL:0166-24-2111 |
主催・企画 | 専門医部会北海道支部 |
世話人 | 札幌医科大学 山本 和利 |
参加費 | 無料 |
認定更新単位 | 2単位 |
参加について | 総合内科専門医に限らず、どなたでもお気軽にご参加ください。 事前の申し込みも不要です |
症例提示
- 『手足が腫れた!』市立旭川病院 鈴木 聡
症例:20代男性
アトピー性皮膚炎で不定期に近医皮膚科に通院していました。6日前から悪寒や節々の痛み,手掌・足底の腫れぼったさを自覚するようになり,翌日から39ºC台の発熱,水様下痢,咽頭痛が出現しました。近医を受診して抗菌薬や整腸剤を処方されましたが,改善しないため総合内科外来を受診しました。体温38.7ºC,脈拍95回/分・整,その他のバイタルサインは問題ありません。眼球結膜充血,咽頭・口唇発赤,頚部リンパ節腫脹,顔面・体幹・四肢屈側の発疹,手掌・足底の発赤と硬性浮腫,びまん性に腹部に軽度圧痛を認め,心雑音や関節腫脹・圧痛はありませんでした。この症例について,病歴,身体所見,検査所見を提示しながら,参加者とともに診断プロセスと臨床経過をたどります。
- 旭川医科大学・内科学講座・循環・呼吸・神経・病態内科 蓑島 暁帆
みなさんは循環器疾患の自覚症状というと、どのような症状を思い浮かべるでしょうか。私たち循環器医が外来を行っている際、狭心症を疑わせるような胸痛症状や、不整脈を疑わせるような動悸症状の場合、比較的すぐにご紹介を頂けることが多いですが、息切れや呼吸困難を主訴とする循環器疾患の場合、なかなかご紹介されて受診するまで時間がかかることが多い印象です。今回、呼吸困難を主訴として内科を受診し診療されていた若年者の循環器疾患の2症例を、検査所見の経過とともに振り返り検討したいと思います。