新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が猛威を振るい、我が国でも多くの方々が罹患し苦しんでおられます。感染の拡大に伴い医療現場も医療崩壊の危機に曝され、いよいよ 7 都府県に緊急事態宣言が発令され、他の自治体も次々に独自に緊急事態宣言を発出するに至っています。全国の内科医が、この COVID-19 との危険な闘いの最前線に身を置き、昼夜を問わず患者さんの診療に全力を注いでいます。日本内科学会理事長として、COVID-19 と戦っておられる内科医の皆様の献身に、心から敬意を表するとともに感謝致します。

 日本内科学会は、内科学の進歩普及を図り、わが国の学術の発展に寄与するとともに、その成果を社会に広く還元することを目的とした117年の歴史を持つ学会であり、全医師の3分の1、11万5千人が所属しています。この未曽有の脅威を終息させるためには、新しい診断法や治療法の確立も必須です。日本内科学会は学会員の診療および研究、および関連15学会の連携と活動を全面的に支援いたします。また、このことで露わになった新興感染症とパンデミックの問題、また崩壊の瀬戸際に立たされている内科医療の供給体制の問題についても検討を加え、対策を提言して参ります。

 日本内科学会は4月12日に緊急シンポジウム「新型コロナウイルス感染症―疫学・対策から臨床・治療まで―」をweb開催いたしました。また学会内にCOVID-19対策チームを設置いたしました。引き続き、総力を挙げて、COVID-19 と戦っている全ての患者さんとそのご家族、そして医療従事者の方々を支援して参ります。

2020年4月16日_____
一般社団法人日本内科学会
理事長 矢冨 裕____


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