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医学生・研修医・専攻医の日本内科学会ことはじめ 2024東京

主宰会長・準備委員長 ◆会長:
渥美 達也
(北海道大学 免疫・代謝内科学 教授)

◆準備委員長:
中村 昭伸
(北海道大学 免疫・代謝内科学)
開 催 日 2024年(令和6年)4月13日(
会  場 東京国際フォーラム
〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目5−1
開催形式 会場参加型を中心とした開催
参加資格 医学生・初期研修医・専攻医・指導医・医学関係者ならどなたでも
参 加 費 無料
演題登録方法・締切

医学生・研修医・専攻医によるポスター発表

タイムテーブル(全体) こちらをクリックしてください

 第121回日本内科学会総会・講演会の2日目(4月13日(土))に「医学生・研修医・専攻医の日本内科学会ことはじめ 2024東京」が開催されます。将来の内科学を担う全国の医学生・研修医・専攻医が一堂に会して、お互いに発表し、学び合い、ディスカッションすることで、いっそう探究心と内科学への興味を深めることが「ことはじめ」の目指すところです。

 2024年の「ことはじめ」は4つのセッションから構成されます。ひとつめは、医学生・研修医・専攻医による臨床研究または症例報告のプレゼンテーションです。自身でまとめた研究、経験した貴重な症例をインテラクティブに発表することで内科学の奥深さを堪能していただけるでしょう。毎年発表のレベルがあがっていますが、今回も優秀演題賞・指導教官賞が用意されています。第2は、スキルアップセミナーです。医学生・研修医・専攻医のみなさんが日常の診療や研究、勉強する際に参照するものとして、エビデンスを掲載した論文やガイドラインが挙げられます。一方、みなさんお得意のSNSやAIといった手段も今後頻用されることになると考えます。今回はこれらの情報の適切な使い方に関するセミナーを用意いたしました。第3は、特別公開討論会です。内科医の減少(診療科偏在)、地方の医師不足(地域間偏在)をテーマに、欧米と日本の制度の違い、地方創生に挑む経営者の取り組みに関する講演に加えて、現役医師を交えてディスカッションをいたします。第4は、懇親会です。コロナ禍の中、ここ数年実現できなかったface to faceでのコミュニケーションの場を提供いたします。ぜひ、スーパー内科医を目指す全国の仲間と語り合い、交流を深めてください。

 第121回日本内科学会総会・講演会のテーマは「ひとをみる、おしえる、実行する」です。今回の「ことはじめ」では、ビギナー・若手のみなさんが「参加する、発表する、討論する」ことで、内科学の原点と私が考える「ひとをみる、おしえる、実行する」ことにつながるプログラムと自負いたしました。ぜひ一歩、尊い野心に近づいてください。多くのみなさんに集まっていただき、同じ志の仲間を作っていただければと願っております。

 

はじめに

本セッションは,内科を目指す医学生・研修医・専攻医の先生がベッドサイドで経験した貴重な症例等を持ち寄って互いにディスカッションする事で,若い時期から内科に興味を持ってもらい,また内科医としての実力を研鑽する場所を提供していく事を目指し開催いたします.

 

医学生・研修医・専攻医によるポスター発表(PCプレゼンテーション/座長制)

 【1】医学生・研修医・専攻医によるポスター発表(PCプレゼンテーション/座長制) 

募集内容
募集する演題は臨床研究または症例報告とします.

演題カテゴリー
消化器,循環器,内分泌・代謝,腎臓,呼吸器,血液,神経,アレルギー・膠原病,感染症,腫瘍,内科一般

応募資格
医学生・研修医・専攻医(非会員も可)であればどなたでもご登録いただけます
1.医学部学生
2.本会に未入会の前期研修医・後期専攻医
3.本会に加入しており,認定内科医・内科専門医資格を取得していない前期研修医・後期専攻医
4.本会に加入しており,かつ認定内科医・内科専門医資格を保有されている会員

*参加費について
上記1~3に該当する方は,演題登録はもちろんのこと第121回日本内科学会講演会への参加費も免除にてご参加・ご聴講がいただけます.
上記4に該当する会員の方も演題登録はもちろん行えますが,講演会参加による認定更新研修単位が付与される都合上,通常の講演会参加者扱いとなり,第121回講演会への参加費が必要となります.

発表者・共同演者
演者を含め共同研究者数は10名以内の方が対象となります.

文字数
全体(題名,発表者,共著者,演題本文)で約30行(1行あたり全角26文字)を目安にしてください.
*5行程度(130文字程度)の文字数オーバーは許容範囲といたします.
*演題登録時に5行以内のオーバーの場合にも画面にアラートが出ますが,登録に問題はございません.

*患者プライバシー保護について
患者プライバシー保護のため,下記事項は記載しないでください.
◆掲載不可項目
患者氏名 / 患者イニシャル / 患者ID / 患者住所(都道府県まで可)/ 特定の月日(月日の表示は,〇月初旬などとする)
*年齢,性別,家族構成,地域,病院名は記載可です.
◆抄録作成サンプル

※画像をクリックすると拡大します

日本内科学会ことはじめ 抄録サンプル1日本内科学会ことはじめ 抄録サンプル1

 

表彰について
当日の発表時に座長が審査を行った上で「優秀演題賞」を決定し,会期当日に発表いたします.
◇優秀演題賞・指導教官賞あり
◇受賞者は賞状と副賞を贈呈!

*優秀演題賞について
当日のポスター発表時に座長が審査を行った上で,

優秀演題賞

を決定し,同日に開催されます表彰式にて表彰を行います.
また,優秀演題ポスターにご指導をされた指導医には,指導教官賞を授与いたします.

筆頭演者には賞状と副賞を贈呈!

 

【副賞について】
昨年に引き続き,ケンツメディコ株式会社製のドクターフォネットネオNo.188Ⅱを進呈いたします(予定).
ドクターフォネットネオNo.188

~当日のご発表について~

◆会場:東京国際フォーラム 
◆会期:2024年4月13日(土)
◆発表形式:PCプレゼンテーション(*従来の紙媒体での掲示はありません)

過去の優秀演題セッション受賞者
 
  ■スキルアップセミナ―   

1)ガイドラインの読み方・使い方

診療ガイドラインの読み方・使い方 ~作成者の視点から
演者:針谷 正祥(東京女子医科大学膠原病リウマチ内科学分野)

針谷 正祥先生から皆様へメッセージ

 新しい疾患に出会うたびに、指導医の先生から診療ガイドラインに必ず目を通すように言われていませんか。
普通の教科書とは書き方が違うので、苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。
診療ガイドラインは、皆さんが日々使っているエビデンスを一定の方法で凝縮して作られています。
診療ガイドラインの作成方法や記載方法を知ることが、診療ガイドラインを正しく理解し、目の前の患者に適用するための第1歩になります。
このセッションを通じて、ガイドラインの読み方・使い方のコツを伝えたいと思います。

 

ガイドラインの使い方 ~利用者の視点から
演者:長谷川詠子(虎の門病院リウマチ膠原病科・腎センター内科)

長谷川詠子先生から皆様へメッセージ

 私たちの目の前には日々さまざまな患者さんが訪れます。特に膠原病を専門にしていると診断が良く分からない患者さんはとりあえず膠原病科に紹介されることも多く、幅広い知識と鑑別能力が必要です。
専門外の患者さんも中には含まれているでしょう。そのような日常臨床の中で、私たちはAIではないのですべての知識を頭の中に入れておくことは不可能です。
しかし各専門分野の先生がガイドラインをアップデートし続けてくれているおかげで、私たちは適切に診断治療を選択することができます。
ただ、年齢や背景も全く異なる患者さんにガイドラインをどのように適応するかということは、まだAIにも難しく私たち臨床医のスキルが試されるところかと思います。
このようなスキルは一晩で得られるものではありません。是非私たちと一緒に、ガイドラインを使う臨床医として、そのスキルを磨いていきましょう!!

 

2)論文の読み方

論文ってどこまで読めればいいの?AIに任せて大丈夫?
演者:後藤 匡啓(TXP Medical 株式会社 CSO)

後藤 匡啓様から皆様へメッセージ

 医学生や研修医のみなさんにとって、論文を読むというのはハードルが高く、正しい読み方を教わることもないまま、「論文読んできて」と言われることが多いのではないでしょうか。
近年は大規模言語モデルの登場により、比較的容易に論文内容を把握することが可能になった一方、文献検索においてどのように大規模言語モデルを用いたサービスを利活用すると良いのか、AIが分析した内容をそのまま受け止めて良いのか、など新しい悩み事が出てきました。
本講演では論文の捉え方の基本的なところから、現在の臨床研究の抱える課題、そして演者がどのように新しいAIサービスを受けているかを概説します。

 

3)SNS・AIの使い方

SNSを活用した情報発信
演者:忽那 賢志(大阪大学大学院医学系研究科 感染制御学)

忽那 賢志先生から皆様へメッセージ

 SNSによって、医療従事者は報道機関などを通さずに直接情報発信を行うことができるようになり、COVID-19のパンデミックによって、それはますます一般化しました。しかし、同時に間違った情報やデマがSNS内で拡散されるという事象も多く発生しており、SNSを用いた情報発信では発信の仕方に注意しないといけません。

SNSを活用した医療従事者による情報発信の具体例を提示しながら、適切な情報発信のあり方について考えていきましょう。

 

起業家医師の挑戦 〜医療AIを現場に届けるまで〜
演者:河野 健一(株式会社iMed Technologies 代表取締役CEO)

河野 健一様から皆様へメッセージ

 皆さんは自分自身の未来をどのように描いていますか?
私が皆さんと同じ年代の頃は臨床と研究という2軸で見ていました。当時は自分が起業して医療機器(AIソフト)を作っているとは想像もできませんでした。ただ、今でも当てはまることは、まず、医療現場を体験すべきということです。現在、私は医療AI開発にフルコミットしていますが、毎週のように医療現場にも顔を出しています。医療現場で医療を経験・体験することは皆さんしかできないことです。まずは医療を体験して下さい。その上で、解決すべき課題があれば、起業という道もあるということをお伝えしたいと思います。
当日は発表後もしばらく会場にいますのでお気軽にお声を掛けて下さい。この場が皆さんの人生にプラスの影響を与えることができればと願っています!

 

 ■特別公開討論会      
テーマ:サステナブルな内科医の未来を考える

 

座長:清水 裕香(JA北海道厚生連 帯広厚生病院)

 

 

第1部:講演

地域医療を守るのは誰か -OECD諸国から学ぶ教訓と戦略-

1)演者:生坂 政臣(日本専門医機構総合診療専門医検討委員会)

生坂 政臣先生から皆様へメッセージ

 地域医療の崩壊が叫ばれてから久しいですが、医師と診療科の偏在は現在なお解決すべき国家的課題のひとつです。
その処方箋として総合診療が新たな専門領域として認定されましたが、その制度をいち早く確立した欧米諸国も、依然プライマリ・ケア医の量的確保を実現できておらず、海外からの移民医師や看護師、薬剤師に大きく依存しています。
一方、わが国では臓器専門医がプライマリ・ケア医を兼業しながら世界トップクラスの医療を提供してきた歴史があり、新専門医制度発足後の地域医療再生には、総合診療専門医数を増やしつつも、最大専攻医数を誇る内科領域のサブスペシャリストへの、体系的なリカレント教育を通したプライマリ・ケア参入を大いに期待しています。

 

離島から世界へ 離島での挑戦事例
2)演者:青山 敦士(株式会社海士 代表取締役)

青山 敦士様から皆様へメッセージ

 縁があって離島に住んで18 年。離島にはとても豊かな素材と、様々な課題があふれています。小さな離島だからこそ1人1 人の役割は複層的でもあり、良くも悪くも責任が増します。そのうえで、島まるごとで立ち向かう局面にあふれています。世界ジオパークにも認定されているこの土地で、宿泊業・観光業を通じて豊かさを巡らせることに挑戦しています。

 

第2部:パネルディスカッション

進   行:清水 裕香(JA北海道厚生連 帯広厚生病院)
パネリスト:生坂 政臣(日本専門医機構総合診療専門医検討委員会)
      青山 敦士(株式会社海士 代表取締役)
      古川  真(釧路赤十字病院)
      原田 愛子(飯南町立飯南病院)

古川 真先生から皆様へメッセージ

 僕はまだ今の初期研修医制度が始まる前に医師になりました。最初は北大第二内科の科内ローテーションで血液・糖尿病内分泌・リウマチ膠原病・腎臓透析分野を研修し、北海道各地で一般内科を研修した後、リウマチ膠原病分野の大学院に進学しました。丁度2000 年でリウマチ治療が劇的に変わる時でした。生物学的製剤が出た頃に故郷の道東釧路に戻りました。勿論リウマチ外来もやっていたのですが、道東は医師が非常に少なく他の内科分野も好むと好まざるとに関わらず診療しなければなりませんでした。その頃道東にもドクターヘリが導入されICLS を救急の先生とやっていた伝手でフライトドクターに選ばれました。自分の意志と云うよりも流されるままに歩んで来た医者人生ではありますが、地域に根ざした医療という意味では多くの仲間に恵まれ幸せな道だったと思っております。皆さんのご参考になるかは不明ですがお話させて戴きます。

原田 愛子先生から皆様へメッセージ

 内科は医学の基本であり、汎用性が非常に高い分野だと思っています。私が考える内科の魅力は、活躍できる選択肢が多いことです。各専門領域に加え、大学病院や市中病院、クリニックなど様々な場があります。診療科の偏在や地方の医師不足など課題もありますが、逆を言うと内科医のニーズを反映していると考えており、もっと仲間が増えると嬉しいなと思っています。今回のセッションでは、今後内科医がどのような未来を辿ったらよいか、皆様と一緒に考えたいと思います。

 

※ 参加費について
本セッションは会員・非会員ともに無料でご参加いただけます.
なお,本会に未入会の留学生・医学生・研修医・専攻医の方は「第121回日本内科学会総会・講演会」にも無料でご参加いただくことが可能です.
既に本会会員の方で「第121回日本内科学会総会・講演会」にもご参加される場合には,参加費(10,000円(不課税))のお支払いが必要となります.


※ 症例の取り扱いについて
本シンポジウムでの発表演題は内科専門医・総合内科専門医の取得ための口頭発表症例ならびに提出症例として認定されますので,奮ってご応募ください.

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