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教育セミナー(中国)[開催中止]
イベントを読み込み中

当教育セミナーは新型コロナウィルス感染症の拡大に伴い開催中止となりました。
詳しくは【内科学会からのお知らせ】をご参照ください

第1回 症例から考える内科臨床セミナー

内科医として日常診療で遭遇する頻度の高い臨床症状の中には、時に急激な転帰をたどり対応に苦慮する症例があります。当院で経験したその様な症例を本セミナーでは提示させて頂き、専門領域が異なる先生方から様々なご意見を頂くことで、内科医としての研鑽を深めたいと思います。

総合内科専門医だけでなく、認定内科医、あるいは臨床研修医などすべての方々が参加可能になっており、更にスマートフォンを用いたリアルタイム投票結果集計サービスを利用してインタラクティブなセミナーになるように企画しておりますので、奮ってご参加ください。

開催日 2020年5月31日(日) 14時50分~16時20分
会場 山口大学医学部医修館 1階 大講義室
宇部市南小串1-1-1
企画・主催 専門医部会中国支部
世話人代表 川崎医科大学 近藤 英生
企画担当者 山口大学 大石 景士
参加方法 参加費:無料 / 受付時間:未定
参加申込みは不要です。中国支部以外にお住まいでもご参加いただけます。
認定更新単位設定 参加:2単位 / 単位登録時間:未定
(地方会参加単位に加えて取得可能)
その他 ◆参加・単位登録とも必ず上記受付時間内に済ませください
◆代理出席・登録は認めません

テーマ『悪寒・背部痛を主訴に来院し急激な転帰をたどった38歳男性例』

司会
川崎医科大学血液内科 近藤 英生
山口大学医学部附属病院第二内科 大石 景士
症例提示
山口宇部医療センター呼吸器内科 筑本愛祐美
山口大学医学部附属部病院呼吸器・感染症内科 濱田 和希
コメンテーター
徳山中央病院 山本 佑
山口県立総合医療センター 丸井 優佳里、胡中 公謹
解説
山口大学医学部附属病院先進救急医療センター 古賀 靖卓
山口大学医学部附属病院第二内科 奥田 真一
鳥取大学医学部附属病院感染症内科 北浦 剛
病理
山口大学大学院医学系研究科病理形態学講座 池田 栄二

プログラム

  1. はじめに
    山口大学 大石 景士
  2. 症例提示

    山口宇部医療センター呼吸器内科 筑本愛祐美
    山口大学医学部附属部病院呼吸器・感染症内科 濱田 和希

    『悪寒・背部痛を主訴に来院し急激な転帰をたどった38歳男性例』

    【症例】38歳、男性。【主訴】悪寒・背部痛

    【現病歴】生下時にチアノーゼになり、単心室の診断でBlalock-Taussing手術(鎖骨下動脈-肺動脈吻合術)の施行、15歳時にFontan手術の施行歴がある患者。以降は近医でフォローされていたが、SpO2 93%(room air)程度と徐々に酸素化不良が進行していた。また、幼少期より尿蛋白陽性で、X-2年に『膜性増殖性糸球体腎炎』の診断の元、X-1年6月よりステロイド治療(PSL 1 mg/kg=60 mg/day)が開始されていた。

    X-1年7月に肺炎、急性呼吸不全で当科紹介となり、肺炎治療後も低酸素血症が遷延したため、チアノーゼ性先天性心疾患による低酸素血症と診断し、在宅酸素療法を導入し退院した。併存症として無脾症が存在していたが、肺炎球菌ワクチン未接種であったため、当科で接種を行った。また、腎症については精査の結果、チアノーゼ腎症による二次性膜性増殖性糸球体腎炎と診断し、ステロイドは速やかに減量・中止とした。

    X年1月8日、悪寒・背部痛が出現し、1月9日午前11時に当科外来を受診した。

    【既往歴】内臓逆位、無脾症、単心室(生下時:Blalock-Taussing手術(鎖骨下動脈-肺動脈吻合術)、15歳時:Fontan手術(上下大静脈還流血を肺動脈に誘導)、20歳時:肺炎

    【治療薬】エナラプリルマレイン酸 5 mg/日、バイアスピリン 100 mg/日、ワルファリン 1.5 mg/日、テネグリプチン 20 mg/日、インスリンデグルデグ 6 単位/日、乳酸Ca 1 g/日

    【生活歴】喫煙:10本/日(現喫煙) アレルギー:薬 なし、食物 なし

    【現症】身長:163.0 cm、体重:60.0 kg、BMI:22.6 kg/m²、JCS 0、体温 37.7 ℃、脈拍 120 /min、血圧 140/78 mmHg、呼吸数 28 /min、SpO2 92%(O2 4L/min)。頭頚部:眼瞼結膜蒼白なし、眼球結膜黄染なし、咽頭発赤なし。心音:S1→,S2→,S3(-),S4(-)、明らかな心雑音なし。呼吸音:清。腹部:心窩部を最強点とし、腹部広範囲に筋性防御と反跳痛あり。四肢:浮腫なし。

    【血液検査所見】[血算]WBC 12910 /ul(neut 87.0%, lymp 0.5%, eosino 0.5%, baso 0.0%), Hb 12.1 g/dl, Plt 5.7×104 /ul, [生化学]TP 4.5 g/dl, Alb 1.5 g/dl, T-Bil 2.1 mg/dl, AST 75 U/l, ALT 39 U/l, LDH 539 U/l, ALP 289 U/l, γ-GTP 69 U/l, BUN 29 mg/dl, Che 136 IU/l, CK 472 IU/L, CRE 1.78 mg/dl, Na 139 mmol/l, K 4.4 mmol/l, Ca 7.4 mg/dl, CRP 4.99 mg/dl, PCT 33.9 ng/ml, HbA1c 6.4%, [凝固系]PT-INR 2.94, APTT 48.4 秒, D-dimer 8.9 µg/ml [免疫学的検査]β-Dグルカン, 23.5 pg/ml, IgG 1647.8 mg/dl

    【動脈血液ガス分析】O2 5L/min投与下:pH 7.382, PaO2 70.5 mmHg, PaCO2 17.6 mmHg, , HCO3- 10.2 mmol/l

    【心電図】HR 122/min、洞調律、不完全右脚ブロック【画像】供覧

    【入院後経過】重症敗血症・DICを来しており、直ちに集中治療室管理下での入院とし、メロペネム1g点滴とrTM(25600単位)による治療を開始した。しかし、同日17時に突然「息が苦しい」との発言があり、17時2分に心肺停止状態となった。

  3. 質疑応答

詳細

日付:
2020年5月31日

会場

山口大学医学部医修館
宇部市南小串1-1-1 + Google マップ
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