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教育セミナー(北海道)
イベントを読み込み中

教育セミナーは当日のみの開催で、オンデマンド配信はありません。
web参加で参加単位取得をご希望の先生方は、当日オンタイムでご視聴ください。

第11回内科臨床学習セミナー
テーマ『内科医に必要な医療安全の知識』

内科医として,一般診療で必要な知識をアップデートすることを主旨としている会です.専門領域の最新の内容について講義をしていただきます.質疑応答は行いません.総合内科専門医だけでなく,認定内科医,あるいは臨床研修医などすべての方々が参加可能になっておりますので,奮ってご参加ください.

開催日 2023年11月18日(土) 14時30分~16時
開催形式 ハイブリッド開催(web参加と現地参加の併用)
現地会場 旭川大雪クリスタルホール
旭川市神楽3条7丁目1 TEL:0166-69-2000
企画 専門医部会北海道支部
世話人 札幌医科大学免疫・リウマチ内科学 神田 真聡
参加費 無料。ただし教育セミナーだけの参加はできません。
参加方法 Web参加の場合は、第299回北海道地方会への事前参加登録が必要になります。
※お住まいの地域に関係なくご参加いただけます。
認定更新単位設定 【認定内科医・総合内科専門医】2単位
※視聴時間は任意といたしますが、60分以上のご参加をお願いいたします。参加登録をしただけでは取得できませんのでご注意ください。
icon-arrow-circle-right 入退場時間記録について
【内科専門医】[出席単位]:なし [視聴単位]:1単位/1時間
※視聴時間が問われます
「内科専門医」資格の認定と更新についてのご案内
その他 単位がパーソナルウェブに反映まで1か月程度かかります
参加状況確認後、事務局にて自動付与いたします。別途申請等を行う必要はありません

プログラム

企画担当者:日本内科学会北海道支部代表    髙橋 裕樹
司   会:札幌医科大学免疫・リウマチ内科学 神田 真聡
  1. 「市中病院での医療事故調査制度報告経験から」
    市立旭川病院  石井 良直

    医療事故調査制度が始まり8年が経過した。本制度は、医療事故の再発防止策を検討することにより更なる安全を確保することを目的に、医療事故を医療機関が自ら調査し、遺族への説明や医療事故調査・支援センターへの報告を行うものである。報告対象は明記されているが、医療機関においての解釈が様々であることが病院間での報告基準の差異に繋がり、報告数が予想より少ない一因であると言われている。

    当院では、制度開始後の4年間で3件の報告を経験しているが、個々の事例での反省点や問題点は少なくない。しかし、本制度への報告の経験を通じて、再発防止に向けた検討を綿密に行うことが組織全体の医療安全の醸成や発展に寄与するものと思われる。また、本制度は、医療の信頼を取り戻すプロフェッショナル・オートノミーの面からも重要な位置づけであると考える。

    本制度の現状や問題点についても概説する。

  2. 「内科医にとっての医療過誤とは」
    札幌医科大学附属病院 病院管理学 循環器・腎臓・代謝内分泌内科  橋本 暁佳

    般に、医療事故には過失を伴う場合と伴わない場合の2通りがあることを認識する必要がある。特に前者を医療過誤と呼ぶ。さらに、後者の過失を伴わない医療事故も、回避可能であった事故と、不可抗力的な原因による回避困難な事故に分けられる。医療事故により不利益を被った患者や家族、遺族に適切に対応するためには、当事者の過失の過失の介在の有無と程度を冷静かつ客観的に判断できる第三者的な視点が極めて重要であり、的外れあるいは過度な謝罪は、かえって事態を混乱させる原因になる。また、過失には作為型(してはいけないことをしてしまった)と不作為型(しなければならないことをしなかった)がある。医師による過失が作為型であった場合は、過失の有無の認定は比較的容易である。特に侵襲的治療の際に発生した作為型過失は、たとえ非医療者であっても理解し易い。一方、不作為型過失の認定には、その判断や処置が行われなかったことが医学的根拠に基づいて不適切であったとの証明が必要であり、作為型過失のように容易ではない。「診療当時の医療水準」がその判断の基準とされるが、専門家間でも意見が分かれることも少なくない。我々内科医こそ、不作為型過失に陥るリスクを認識する必要がある。日々の診療の中で、「現在の医療水準」に照らして、なすべき診療を疎漏無く行っているかを自ら検証する意識を持ち続けたい、と自己反省も含めて考えている。

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日付:
2023年11月18日

会場

旭川大雪クリスタルホール
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