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按分について

1つの施設が1つのプログラムに参加する場合、症例や指導医の按分は当然のことながら必要ありません。しかし、1つの施設が複数の研修プログラムに参加する場合、自施設の指導医や入院症例等を按分する作業が生じます。この按分の考え方について、お問い合わせを多数いただいておりますため、あらためて説明いたします。

按分とは

複数の研修プログラムに対して、自施設の教育資源(指導医、入院症例、剖検等)を配分することを指します。


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指導医の人数や剖検実績は、専攻医の募集定員の算出根拠となります。そのため、ダブルカウントをすることはできません。上図においては、中央の連携施設の教育資源である剖検数5体を、A・B両プログラムに5体ずつ配分することはできません(ダブルカウント)。按分比率については、連携施設の意向を踏まえた上で、基幹施設間で協議し、ご決定ください。按分比率は一定である必要はございません。
なお、研修プログラムに充分な教育資源が既にあり、教育資源を按分する必要がないという場合も想定されますが、研修プログラムは複数施設の協力を以て成立するものですので、按分後の数字がすべて0ということは無いようお願いいたします(症例が無い場合はこの限りではありません。また剖検実績においては、連携施設の必須項目ではないため、按分後の数値が0体であっても問題ございません)。

按分の考え方

(1)指導医の按分

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研修プログラムに参加する基幹施設・連携施設には、各プログラムごとに研修委員会を組織していただく必要があります。上図のように各1名に按分された「教育資源としての指導医数」ですが、研修委員会には当該プログラムに関わる指導医全員が入ることが可能です。この場合、B~D病院プログラムから専攻医が派遣されてくることになりますが、1名の指導医が同時に指導できる専攻医数3名を超えない範囲でローテートを調整していただければ、成立いたします。ただし、指導医の人数に相応ではない多数の基幹施設と組み、実行が困難と予想される状況においては、是正を求める可能性もございます。

(2) 入院症例の按分

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入院症例は上図のような按分が考えられます。研修する分野が決まっている場合は、その分野の症例数が充分にあることを示すため、相応の数を按分してください。

(3) 剖検の按分

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連携施設において剖検は必須項目ではありませんが、剖検実績がある場合は、上図のように按分してください。特定の研修プログラムにのみ按分し、他のプログラムには按分しないということも認められます。

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