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新専門医制度に関するご質問(第48回教育病院連絡会議でのご質問から)

Q&A

7月30日に開催されました第48回教育病院連絡会議、および内科学会宛てにいくつか質問をお寄せいただきましたので、現段階で回答可能なものをQ&Aとして掲載いたします。
今後とも順次Q&Aも拡充していきますので、よろしくお願いいたします。

プログラムについて

複数のプログラムに応募できるよう、はたらきかけるというが、そうなると初期研修と同様にマッチングを実施することになるのか。
マッチングもひとつの選択肢であるとの発言が一部で報道されておりますが、現時点では決定しておりません。
3年間で必要な経験症例が得られなかった場合、その専攻医はどういった扱いになるのか。
研修プログラムは3年間が最低限必要な期間であり、それ以上となることも想定されます。症例数が不足した場合は、引き続きそのプログラムに所属し、基準に達するまで症例経験を積んでいただき、基準が満たされた年度に資格認定となります。
初期研修ですらドロップアウトする研修医が見受けられるが、新専門医制度の研修プログラム途中での転職やプログラムの移動は自由か。
互いのプログラムの統括責任者が認めれば、プログラム間の異動は可能です。また、それまでの実績(症例経験等)はJ-OSLER上に登録されていますので、研修の中断、移動、再開を支援できるように活かすことができます。
現在、初期研修2年目の研修医が、来年度に海外留学(語学留学)をしたとして、再来年に新しい内科専門研修が施行された時、その研修医には新制度が適用されるのか。
現行制度での研修も可能ですが、基幹施設が新制度の専攻医として採用をすれば、新専門医制度の研修プログラムに参加することも可能です。現制度から新制度への移行に関しては、それまでの研修実績を活かせるような措置を考慮します。
2017年度は、希望すれば新専門医用のプログラムも研修開始を認めるとの事だが、従来プログラムと新プログラムが併立するのか。
内科領域としては、2017年度はプログラム制を取りません。ご申請いただいた研修プログラムのとおりのローテート研修を組んでいただいても結構ですが、それは現行の認定医制度の研修期間となりますので、従来プログラムと新プログラムが並立するということはありません。
サブスペシャルティの並行研修が許されるなら、申請した研修プログラムを変更しても問題ないのか。その場合、研修プログラムの再申請が必要となるのか。
サブスペシャルティ領域の研修を2年間とするコースは、現時点で申請されておりませんので、ご指摘のコースを用意する場合は、プログラムの再申請が必要となります。改めてプログラムを受付することになりますが、正式なご案内は後日いたします。概ね、本年12月~来年2月頃を想定いただければと思います。
2017年も新たなプログラムの募集をするのか。
新専門医制度の見直しが行なわれ、新たにプログラムの申請を希望される施設も出てくることが予想されるため、募集は行います。
指導医と専攻医の人数比(1:3)やプログラムの指導医の按分は維持されるのか。
現時点では変更の予定はありません。
救急科との並行研修は可能か。
救急科は内科系サブスペシャルティ領域ではないため、並行研修は認められておりません。しかしながら、基本領域としての内科とのダブルボードは、今後前向きに検討されていくものと思われます。
2017年度に限り、現行制度での研修希望者と新制度での研修希望者を、同一施設で採用することは可能か。
2017年度は現行制度のみとなりますため、同時に採用することはできません。

内科指導医について

認定内科医(+サブスペシャルティ専門医資格1回以上更新)が内科指導医となれる期間は、経過措置として10年間を想定されていたが、新専門医制度開始が延期され、専門医の受験も1年経過措置が延長されたので、この措置も1年延長されたと考えてよいか。
制度全体が1年ずれ込んだかたちとなりますので、内科指導医の移行措置も、1年先延ばしになったものとお考えください。
J-OSLERにおいて指導医と専攻医は変更がない限り、3年間同じ組み合わせとなるのか。
必ずしもそうではありません。但し担当指導医が代わるときは、引き継ぎをしっかりおこなっていただく必要があります。

施設基準について

来年度の新専門医制度開始に向けて準備した連携体制で2017年度の研修を実施する場合、基幹施設を予定していた病院は、基幹施設として認定される事を意味するのか。
2017年度は現行の認定医制度となりますので、基幹施設・連携施設という認定カテゴリはございません。引き続き、教育病院と教育関連病院になります。
基幹施設は300床以上と説明を受けたが、実際には300床未満が39施設もあった。300床未満でも基幹施設になれるのか。
300床以上としているのは「原則」であり、300床未満であっても、充分な教育資源を擁する施設であれば、基幹施設としてご申請いただいて結構です。
当院は病床数の問題で連携施設になったが、現在は教育病院でもあり、やはり基幹施設になりたいと考えている。今後、基幹施設への変更は可能か。
基幹施設と連携施設はプログラム内での立ち位置となりますので、基幹施設となる=プログラムを統括する施設になる、とお考えください。他のプログラムの連携施設となったまま、基幹施設になることも可能です。来年度以降に新規で研修プログラムを募集する際には、その点を踏まえて基幹施設の申請をご検討ください。

認定医制度(現行制度)について

現在、初期研修2年目の研修医が最短期間で内科専門医を取得できるのは、いつになるのか。
2018年に認定内科医をご取得されれば、2021年の新・内科専門医試験を受験できるよう制度設計をいたします。
現在の認定医制度での教育施設認定は、いつまで継続されるのか。
2020年度までは継続される予定です。
来年度の募集は、基幹施設ではなく連携施設が行なっても構わないのか。
来年度は現行の認定医制度が継続されますので、基幹施設・連携施設という認定カテゴリはございません。例年通りの採用計画を立てていただいて結構です。
総合内科専門医の措置的試験も1年延長されるという認識でよいか。
はい。総合内科専門医の措置的試験は1年延長されます。
新制度を2018年度に実施する場合、現行制度との同時実施は可能なのか。具体的には、新制度で実施している中、現行制度での研修を希望する研修希望者がいた場合、受け入れることはできるのか。
2016年卒以降の専攻医は、新専門医制度で研修を行なっていただくことになりますが、それ以前の医学部卒業の方であれば、どちらかを選択することは可能です。しかしながら、現行の認定医制度は2020年度までですので、併存する期間は3年間のみとなります。
今後の認定教育施設の在り方はどのようになるのか。もう剖検や学会発表はしなくてもよいのか。
2020年度までは現行の認定医制度が併存しますので、剖検等の施設認定基準を満たせるようお願いいたします。

並行研修について

サブスペシャルティ重点型研修を選んだ場合の新内科専門医試験の病歴提出や筆記試験は、内科一般型研修を選んだ場合と異なるように配慮はあるか。配慮がないと卒後5年で新内科専門医取得はまず不可能かと思われる。
サブスペシャルティ重点型コースは、あくまでも基本領域の修了条件を早めに達成できた専攻医に向けられたコースですので、試験において何かしらの配慮を設ける予定はありません。

J-OSLERについて

経験症例の修了要件は8割となっていますが、J-OSLERは8割に達したと自動的に判定される仕様になっているのか。
自動的に判定される仕様となっております。
EPOCではプログラム責任者の権限で全体の閲覧や代行入力ができるが、J-OSLERでは可能か。
プログラム責任者には評価者として,指導医以上の閲覧権限,入力ができるようになっていますが,直接的な指導医が登録評価することを前提に構築しております.

その他

内科と総合診療、内科と小児科といったダブルボードは認められるのか。また、認められる場合、サブスペシャルティ重点型のようなダブルボード重点型プログラムを立てる事は許可されるのか(複合プログラムの存在)。
基本領域のダブルボードは認められる方向ですが、同時に研修をするということは、制度上、認められておりません。但し研修内容が一部重複するものがあれば、その研修期間を相互の研修に活かすよう、検討する必要があると思います。内科学会として、日本専門医機構へそのように働きかけたいと思います。

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