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第122回日本内科学会総会・講演会「市民公開講座」

開催概要

■現地開催(大阪市中央公会堂)

日 時 2025年4月20日(日)10時00~12時00分
現地開催は終了いたしました
会 場 大阪市中央公会堂 【会場地図はこちら】 
現地開催は終了いたしました
開催形式 現地会場 + 後日オンデマンド配信予定
※オンデマンド配信にて聴講を希望の場合,お申し込みは不要です
※当日は講演会場(大阪国際会議場)へのLIVE中継を行います.
※都合により,一部のセッションにおいてオンデマンド配信が行えない場合もございます.予めご承知おきください
参加費 無 料(事前登録制)
大阪市中央公会堂における定員 600名
現地開催は終了いたしました
参加方法
(大阪市中央公会堂にて参加の場合)
現地開催は終了いたしました

■オンデマンド配信
(*4月末~5月末の配信予定)
(*オンデマンド視聴をご希望の場合は,お申込は不要です)

配信期間 2025年4月末~5月末(予定)
※詳細については,決まり次第,こちらのページにてご案内いたします.
視聴方法 日本内科学会ホームページよりご視聴ください(参加費無料)
*土井善晴先生のご講演につきまして,オンデマンド配信は行わない予定です(現地会場のみ聴講可

【開催趣旨】

(一社)日本内科学会では,この度「第122回日本内科学会総会・講演会」と併催し,市民公開講座を開催いたします.
テーマは『食べることは,生きることそのもの』として「食」に関する観点から,多種・多様な講師をお招きして開催いたします.
「食べる」こととは,単に栄養を摂取するだけではなく,人としての生活の基盤を形成するうえでの重要なファクターであり,また「食」は文化やコミュニケーションの一部として,私たちの心身の健康,また社会的なつながり,「食」を通じて得られる経験や思い出はその人生を豊かにしてくれます.
この度の市民公開講座が,ご参加された市民の皆様にとって,日頃の食生活を今一度見直し,「食」に対する知識を深めていただくきっかけになれば幸いです.
多くの皆様のご参加を心よりお待ちいたしております.

メインテーマ:食べることは,生きることそのもの

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【開会のご挨拶】
竹原 徹郎 先生  
(第122回日本内科学会講演会 会長/大阪大学消化器内科学 教授)     

【ご挨拶】(ビデオメッセージ)   
吉村 洋文 様
(大阪府知事)  

◆講演セッション 10時10分~11時10分

 

■講演1 10時10分~10時30分
講演タイトル: 「肝臓のはなし」  
演者:竹原 徹郎 先生(第122回日本内科学会講演会 会長/大阪大学消化器内科学 教授)

竹原 徹郎先生から皆様へメッセージ

 肝臓は沈黙の臓器といわれています。少々不調があっても特段痛くなったりしないので、肝臓がどこにあるか日頃意識することはありません。
ところが、肝臓はわたしたちが生まれてから死ぬまで片時も休むことなく働いています。わたしたちは肝臓なしに生きていくことはできないのです。肝臓はからだのなかの化学工場のような働きをしています。からだに必要な「物」を絶え間なく作り、不要な「物」を分解しています。さまざまな「物」がありますが、そのなかでも中心になるのが食事由来の栄養素です。
したがって、肝臓と食生活には密接な関係があります。そして、“食べ過ぎると脂肪肝になる”、“お酒を飲み過ぎると肝臓が悪くなる”というような問題もあります。
本講演では、わたしたちが肝臓とどのようにつきあってきたのか、そもそも肝臓は何をしているのか、肝臓が悪くなったらどうなるのか、そのようなお話をさせていただこうと思います。

■講演2 10時30分~10時50分
講演タイトル: 「動的平衡と食」  
演者:福岡 伸一 先生(生物学者・作家)

福岡 伸一先生から皆様へメッセージ

 生命とは何か? それは動的平衡である、と私は考えている。
かつて、フランスの哲学者アンリ・ベルクソンは、生命とは、無生物なら転がり落ちてしまう坂を必死に登り返しているもの、と言った。これを現代の言葉で言い直すと、生命とは、エントロピー増大の法則にあらがっているもの、となる。エントロピーとは、無秩序もしくは乱雑さのこと。あらゆる物事は乱雑さが増える方向にしか進まないという「エントロピー増大の法則」は宇宙の大原則である。生命体だけが、この法則に抵抗して、なんとか秩序を維持しようとあらがっている。
その方法を解く鍵が、絶えず分解と合成を繰り返す動的平衡にある。この問題について論じてみたい。

■講演3 10時50分~11時10分
講演タイトル:  「食事を喜びに」健康とは肉体的、精神的、社会的に満たされる状況にある事 
演者:土井 善晴 先生(おいしいもの研究所)

土井 善晴先生から皆様へメッセージ

 

 毎日の食事を私たちは、栄養摂取や家族のコミュニーケション、それに食欲の満足といったふうに捉えてきました。
それなら食事は食べるだけでもいいんだと思ってしまいます。「食事とは料理して食べること」です。人間は料理して人間になったのです。人間は賢いから、おいしいものが食べたくて料理したのではありません。料理が先です。だから生きていこうと思えば料理しないと、ダメなんですね。人間は料理する動物です。

確かに、今では料理しなくてもおいしいものはいくらでもお金と交換できますね。そうなると、楽ちんばかりに依存して、料理するのは面倒だということになるのです。ところが、若い人が新しい家庭をもつとき、幸せな家庭にしたいと思ったとき料理頑張ろうと思うのです。子供ができれば、自分の手料理で育てたいと思うのです。

だれも教えていないのにそうしたいと思うのはなぜでしょうか。私たちが、毎日の料理に苦しむのはなぜですか。それはちゃんと料理した方が良いことを、身体のどこかで知っているからでしょう。私たちの生活の要は食事ですね。料理して食べるはよろこびにもどれたら、現代人にとってそれはとても幸福なことだと思います。

~ 休憩10分 ~

トータルディスカッション 11時20分~11時55分

登壇者:馬殿  恵 先生(大阪大学内分泌・代謝内科学/ライフスタイル医学寄附講座)
    髙橋  彩 さん(アナウンサー)
    竹原 徹郎 先生(第122回日本内科学会講演会 会長/大阪大学消化器内科学 教授)
    福岡 伸一 先生(生物学者・作家)
    土井 善晴 先生(おいしいもの研究所)

【閉会のご挨拶】
馬殿  恵 先生(大阪大学内分泌・代謝内科学/ライフスタイル医学寄附講座)

 

12時00分 講演会終了(予定)

 

 
 
 

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