MENU

第219回東北地方会 若手奨励賞受賞者

第219回東北地方会

◆2020年2月22日(土) ◆会長:東北大学 片桐 秀樹 ◆会場:仙台国際センター

演題番号 6
演者:小野寺 航 / 指導医:中川 悟
むつ総合病院内科

ボノプラザンを用いたH. pylori除菌治療の当院での成績と、除菌治療後の受診率についての検討
演題番号 8
演者:菅野 美沙 / 指導医:郡司 直彦
福島県立医科大学医学部消化器内科

クローン病に高安動脈炎を合併したと考えられた1例
演題番号 9
演者:関川 尚大 / 指導医:塩谷 康夫
寿泉堂綜合病院消化器内科

水害を契機に発症した黄疸出血性レプトスピラ症の1例
受賞の感想

むつ総合病院内科 小野寺 航先生


中川先生、小野寺先生、片桐支部代表

この度は、内科学会東北地方会の初期研修医プレナリーセッションでの発表の機会をいただき、ありがとうございました。また更に、若手奨励賞に選出していただいたこと、大変嬉しく光栄に思います。お忙しい中、手厚くご指導くださった指導医の中川悟先生をはじめ、消化器内科の先生方に深く御礼申し上げます。

私は、H.pylori除菌治療1年後の受診率を主題に発表させていただきました。今回の研究を通じ、薬を処方したり、検査をオーダーするのと同じように、面と向かってお話をして、分かりやすい丁寧な説明をすることも、患者さんの今後のQOLを向上させることができる、命を救うことに繋がる。医師として大切な職務なのだと再認識しました。また、実際に発表の場をいただきプレゼンテーションの難しさや、私自身の知識不足を痛感しました。そういった経験を生かし、今後とも、精進していきたいと思います。

今回の発表は、私にとって本当に貴重な、素晴らしい経験となりました。ここで慢心することなく、励みとして、より一層研鑽を積んでいきたいと思います。関係者各位の皆様、この度は、発表の機会をくださり、本当にありがとうございました。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

福島県立医科大学医学部消化器内科 菅野 美沙先生


郡司先生、菅野先生、片桐支部代表

この度は第219回東北地方会初期研修医プレナリーセッションにおいて、若手奨励賞に選出いただき、誠に光栄です。今回の発表にあたりまして、熱心にご指導いただいた福島県立医科大学消化器内科学講座の先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。

今回発表させていただいたのはクローン病と高安動脈炎を合併した症例であり、本邦での報告例は現在でもあまり多くなく、合併機序も明らかにされておりません。本症例は抗TNF-α抗体製剤で両疾患をコントロールできていましたが、高安動脈炎の発症リスクになりうるとの報告例もあり、治療法の慎重な選択が必要であることを学びました。また、年齢や生活スタイル、QOLを考慮した治療の選択も重要であると感じました。

今回が初めての学会発表であり、大変緊張しておりましたが、とても良い経験をすることができました。今回の受賞を励みに、今後も発信力を大切に日々精進して参りたいと思います。最後に今回指導医としてご指導いただきました郡司先生に感謝の意を表し、結びといたします。

寿泉堂綜合病院消化器内科 関川 尚大先生


塩谷先生、関川先生、片桐支部代表

この度は日本内科学会東北地方会で発表の機会を頂き、また若手奨励賞に選出して頂き大変光栄に思います。御指導御支援を賜りました、塩谷康夫先生をはじめとする先生方およびスタッフの方々には、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

今回発表させて頂いたレプトスピラ症は熱帯・亜熱帯地方を中心に世界中で報告されている人獣共通感染症であり、福島県においては本症例が2例目の報告でした。極めて稀な疾患でありますが、地球温暖化や国際化の影響を受けて今後は東北以北での感染機会も増加すると思われます。症状や所見、院内検査で得ることのできる情報はほぼ非特異的なものであり、水害で受傷したという現病歴の聴取が診断に迫る大きな手掛かりとなりました。診察の根幹にあるのは医療面接であるということを改めて強く感じさせられた一例でした。

ショックバイタルで来院され、救急現場での初期対応から入退院までのプロセスすべてに深く関わらせて頂き、多くの先生方やスタッフの方々に支えられながら救命することができた本症例の発表でこのような名誉ある賞を頂き、大変嬉しく光栄に思います。今回の経験を糧に今後も研鑽を重ねてまいりますので、御指導賜りますようお願い申し上げます。

講演会・各支部

PAGETOP
Copyright © 日本内科学会事務局 All Rights Reserved.