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働き⽅改⾰・ダイバーシティ 公開シンポジウム(市民の方へのご案内)

働き⽅改⾰・ダイバーシティ 公開シンポジウム

 改正労働基準法の施行から5年が経過しました。社会では、働き方改革(休み方改革)を通じて、労働時間を効率的に使用して働き、そしてしっかりと休めるような環境を整える体制が軌道にのりはじめてきています。一方、例外的に据え置かれてきた勤務医の働き方改革も、猶予期間がおわって、第121回日本内科学会総会・講演会の開催と時を同じくしてついに正式に開始されます。各医療機関ではこれまで準備を重ね、満を持していまを迎えているとは思いますが、実践にあたって不都合等が明らかになってくることもあろうかと思います。

 今回の働き方改革・ダイバーシティ 公開シンポジウムでは、医師の働き方改革の推進を担ってきたリーディングエキスパートにご登壇いただきます。まさにいま、私たちは何をすべきか、ピットフォールがないか、確認できる機会になると思いますので、万難を排してぜひご参加ください。

 

開催概要

日  時 2024年4月14日(日)09時00分~11時00分(予定)
開催形式 ハイブリッド開催(現地開催・オンデマンド配信(予定))
会  場 東京国際フォーラム ホールB5(1)
定  員 200名 
参加費 無 料
参加方法
*当日現地にて
 聴講する場合

開催日当日,講演会場となります「東京国際フォーラム ホールB5(1)」に
直接お越しいただき,参加受付をお願いいたします.
(事前のお申し込みにつきましては特に必要ございません)
講演会や参加に関するご質問等は info-naikalive@naika.or.jp までご連絡ください.

*会員の方におかれましては,【会員の方へのご案内】より参加方法などの詳細をご確認ください.

メインテーマ

   モデレーター: 横手幸太郎(国立大学法人 千葉大学長)                          

        渥美 達也(北海道大学免疫・代謝内科学教室 教授/第121回日本内科学会講演会 会長) 

 

1.講演

1)講演タイトル: 働き方の課題をどう解決していくか~ピンチをチャンスに変えるため  

演者:木戸 道子(日本赤十字社医療センター 第一産婦人科 部長)

木戸 道子先生から皆様へメッセージ

 働き方改革が始まると時間外労働時間数に規制がかかり業務が回らなくなるという悲観的な見方がありますが、むしろピンチではなくチャンスと捉えて前向きに改革に取り組むことが大切です。
働き方改革の目的とは、少子高齢化が進む我が国において、多様性を受容し、柔軟な働き方を選択できるようにして誰もが生きがいを持って能力を発揮できるようにすることです。
業務の見直し・効率化を図り、できるだけ短い時間、少ない人数で対応できるよう、ICTの活用、タスクシェアなどそれぞれの現場で真剣に取り組まなければなりません。
そうした工夫を積み重ねていく「働き方改革」こそが、人口減少が加速するなかで、一人一人が豊かに暮らせる社会につながります。

 

2)講演タイトル: 医師の過重労働と医療安全  

演者:南須原康行(北海道大学病院 副病院長/医療安全管理部 部長)

南須原康行先生から皆様へメッセージ

 医師の働き方改革の目的は、長時間労働が常態化している日本の勤務医の健康確保ですが、医師の長時間労働を是正していくことが医療の質や安全の向上につながり、ひいては国民の健康維持に繋がるとされています。
しかし、現場の医師達からは本制度について賛否両論さまざまな意見があります。
特に、時間外労働の上限、インターバルや代償休息による労働時間の減少によって医師個人の技量の低下のみならず診療の質の低下につながるのではないかと不安を感じる医師も多いようです。
過重労働や睡眠不足が医療安全にどの程度悪影響があるのかについては、欧米においては古くから研究結果が報告されています。
医師の過重労働が医療安全に与える影響を紹介し、本シンポジウムの話題提供としたいと思います。

 

3)講演タイトル: 今から始まる、医師の働き方改革  

演者:佐々木康輔(厚生労働省医政局医事課医師等医療従事者働き方改革推進室長)

佐々木康輔先生から皆様へメッセージ

 これまで、日本の医療は医師の献身的な長時間労働により支えられてきた側面がありますが、今後、医療ニーズの変化
や医療の高度化、少子化に伴う医療の担い手の減少が進むと、医師一人一人に対する負担が増加することも予想されま
す。そうした中、医師が健康に働き続けることのできる環境を整備し、医療の質・安全を確保するとともに、持続可能な医
療提供体制を維持していくことを目指して、本年4月からいよいよ医師の労働時間外労働の上限規制が適用されまし
た。これまで各医療機関では、医師の働き方改革として、適正な労務管理を進めながら労働時間の短縮に取り組んでき
ていただいており、その現状をご紹介しながら、今後の展望について皆さんと一緒に考えたいと思います。

 

2.総合討論

 

◇登壇者
    渥美 達也 (北海道大学免疫・代謝内科学教室 教授/第121回日本内科学会講演会 会長)
    横手幸太郎 
(千葉大学内分泌代謝・血液・老年内科学 教授)
    木戸 道子 
(日本赤十字社医療センター 第一産婦人科 部長)
    南須原康行 
(北海道大学病院 副病院長/医療安全管理部 部長)
    佐々木康輔 
(厚生労働省医政局医事課医師等医療従事者働き方改革推進室長)

 

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