専門医部会セミナーのお知らせ
専門医部会 中国支部
2014年度
専門医部会教育セミナー
専門医部会教育セミナー | |
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開催日 | 2014年11月8日(土) |
会場 | 島根大学医学部看護学科棟
出雲市塩冶町89-1 TEL:0853-20-2377 |
世話人 | 島根大学内科学講座第四 伊藤 孝史 |
内容
- ■テーマ
- 『頭痛、全身倦怠感で発症した不明熱の一例』
- ■司 会
- 広島国際大学保健医療学部 中島 正光
島根大学医学部附属病院腎臓内科 伊藤 孝史
- ■症例提示
- 島根県立中央病院循環器科 朴 美仙
- ■コメンテータ及び討論者
- 島根大学医学部附属病院卒後臨床研修センター 宇賀田 圭
島根大学医学部附属病院膠原病内科 角田 佳子
島根大学医学部附属病院循環器内科 菅森 峰
- ■病理所見
- 出雲市立総合医療センター病理部 宇野 千恵
専門医部会教育セミナー | |
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開催日 | 2014年5月31日(土) |
会場 | 山口大学医学部 講義棟C 宇部市西区小串1-1-1 TEL:0836-22-2719 |
世話人 | 広島国際大学保健医療学部 中島 正光 山口大学大学院医学系研究科神経内科学 川井 元晴 |
参加について
- ■参加費
- 無料。事前申し込みも不要です。
総合内科専門医に限らず、どなたでもお気軽にご参加ください。 - ■認定更新単位
- 2単位(地方会参加単位に加えて2単位取得可能)
内容
- ■タイトル
- 『びまん性大細胞リンパ腫に対しR-CHOP療法施行2ヵ月後に出現した亜急性脳症の66歳男性例』
- ■司 会
- 広島国際大学保健医療学部 中島 正光
山口大学大学院医学系研究科神経内科学 川井 元晴 - ■症例提示
- 山口大学大学院医学系研究科神経内科学 西原 秀昭
- ■コメンテータ及び討論者
- 山口大学卒後研修センター研修医 佐森 由佳
山口大学卒後研修センター研修医 緒方 惟彦
山口大学大学院医学系研究科第三内科学 湯尻 俊昭
関門医療センター神経内科 田中信一郎 - ■病理所見
- 山口大学大学院医学系研究科病理学第2 小賀 厚徳
- ■症例
- 【患者】66歳 男性
【既往歴】特記すべきことなし【現病歴】胃原発びまん性大細胞リンパ腫(DLBCL)に対し胃全摘+胆脾合併切除術を施行したが,2年後にDLBCLが再発したため3月から6月にかけてR-CHOP療法を開始した.同年5月上旬に書字・読字困難が出現した.6月には名前が言えなくなり,トイレの使い方が分からなくなったため,7月当院に入院した.
【入院時現症】身長 170cm,体重 46kg.体温 36.6℃,血圧 94/60mmHg,脈拍 60/分 整,表在リンパ節触知せず.意識清明で項部硬直はない.物品呼称障害,失読,失書,観念運動失行,皮質盲をみとめる.Babinski徴候は両側陽性である.
【検査所見】
血液所見:赤血球 365万/μl,Hb 11.6g/dl,白血球 9160/μl(好中球 47.5% リンパ球 33.0%),血小板 20.4万/μl.血液生化学検所見:TP 6.4g/dl,Alb 3.8g/dl,UN 12mg/dl,Cr 0.66mg/dl,AST 87IU/l,ALT 118IU/l,LDH 320IU/l,γ-GTP 19IU/l,CK 33IU/l,CRP 0.02mg/dl,Na 134mmol/l,K 4.2mmol/l,Cl 104mmol/l,Ca 2.2mmol/l ,FBS 71mg/dl,抗核抗体価 (-),sIL-2R 519U/l.脳脊髄液検査:初圧 60mmH2O,水様透明 細胞数 2/μl,蛋白 54mg/dl,糖 76mg/dl(同時血糖 92mg/dl)
2013年度
専門医部会教育セミナー | |
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開催日 | 2013年11月23日(土・祝) 14時22分~15時40分 |
会場 | 岡山コンベンションセンター ママカリフォーラム
岡山市北区駅元町14-1 TEL:086-214-1000 |
世話人 | 広島国際大学保健医療学部 中島 正光
岡山大学神経内科 出口健太郎 |
内容
- ■テーマ
- 『うつ病として経過観察中に呼吸不全を生じた1例』
- ■司会
- 中島 正光、出口健太郎
- ■症例提示
- 岡山大学病院神経内科 佐藤 恒太
- ■コメンテーター及び討論者
- 岡山大学卒後研修センター研修医 石井 晶子
岡山医療センター研修医 永井 康貴
倉敷平成病院神経内科 高尾 芳樹
- ■病理所見
- 岡山大学病院病理学 伏見聡一郎
- ■症例
- 【患者】65歳 女性
【既往歴】2型糖尿病、無投薬で経過観察中
【現病歴】200X年12月、車のキーを右手でうまく回せないことに気付いた。徐々に右手の使いにくさが増悪し、200X+2年1月頃から左手の使いにくさも出現した。歩行などで疲れやすく食欲も低下し、1年間で体重が17kg減少した。近医精神科を受診しうつ病と診断、カウンセリングを開始されたが改善しなかった。同年12月より呼吸困難が出現し当院を受診した。
【入院時現症】身長157cm、体重38kg、意識清明、血圧126/86 mmHg、脈拍100/分
整、体温37.1℃、心雑音なし、左下肺野にラ音あり、腹部平坦/軟、表在リンパ節触知せず。褥創なし。下腿浮腫なし。【入院時検査成績】
【末梢血検査】WBC 8870/μl (NE 91.6%), RBC 437万/μl, Hb 12.5g/dl, Ht 38.7%, PLT 15.7万/μl
【生化学検査】TP 5.5g/dl, Alb 3.0g/dl, PreAlb 6mg/dl, T-Bil 0.56mg/dl, AST 19 IU/l, ALT
16 IU/l, γGTP 8 IU/l, LDH 160 IU/l, CK 28IU/ml, UN 14.1mg/dl, Cr 0.22mg/dl, CRP
12.5mg/dl, Na 136mEq/l, K 4.1mEq/l, Cl 92mEq/l, Ca 8.1mg/dl, HbA1c 5.8%, FBS
161mg/dl, LDL-C 63mg/dl, HDL-C 54mg/dl, TG 51mg/dl, FT4 1.04ng/dl, TSH
1.09μU/ml, ESR 34/61mm【動脈血ガス】(room air) pH 7.30, pO2 63mmHg, pCO2 78mmHg, HCO3- 34.6mmol/l
専門医部会教育セミナー | |
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開催日 | 2013年6月1日(土) |
会場 | 岡山コンベンションセンター ママカリフォーラム |
世話人 | 広島国際大学保健医療学部 中島 正光
川崎医科大学血液内科学 和田 秀穂 |
内容
- ■テーマ
- 『心窩部痛が初発症状で、治療経過中に食欲不振、意識障害が出現した多血性肝腫瘍の1例』
- ■司会
- 広島国際大学保健医療学部 中島 正光
川崎医科大学血液内科学
和田 秀穂 - ■症例呈示
- 川崎医科大学肝胆膵内科学 吉岡奈穂子
- ■コメンテーター及び討論者
- 岡山市立市民病院肝疾患センター 狩山 和也
川崎医科大学総合内科学1 川崎 史子
川崎医科大学附属病院卒後臨床研修センター 堅田 洋佑
- ■病理所見
- 川崎医科大学病理学1 西村 広健
- ■症例
- 【患者】90歳代の女性。
【既往歴】右小脳髄膜腫、無治療で経過観察中。
【現病歴】20XX年1月X日の夜に突然心窩部痛が出現した。 一晩中痛みは持続し、翌朝、訪問した介護ヘルパーに顔色不良を指摘され、当院を受診した。
【入院時現症】身長148.5cm、体重48.8kg。 意識は清明、血圧145/89mmHg、体温37.4℃、脈拍数109/min、呼吸回数20-24/min、SpO2 98%(room air)。 眼瞼結膜貧血あり、眼球結膜黄染なし、咽頭発赤なし、胸部呼吸音 清、心音リズム整、心雑音なし、腹部平坦/軟、腸雑音正常、心窩部圧痛あり、マーフィー徴候陰性、下腿浮腫なし。
【入院時検査成績】
[末梢血検査] WBC 6,450/µL、RBC 278万/µL、Hb 8.2g/dL、Ht 25.2%、PLT 14.1万/µL。 [生化学検査] Alb 3.3g/dL、Glu 117mg/dL、CK 76U/L、T-Bil 0.9mg/dL、D-Bil 29%、AST 39U/L、ALT 21U/L、LDH 217U/L、ALP 283U/L、γ‐GT 62U/L、P型アミラーゼ定量 26U/L、Crn 0.76mg/dL、BUN 17mg/dL、NH3 22µg/dL、CRP 0.81mg/dL。 [電解質] Na140mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 105mEq/L。 [凝固検査] PT-Sec 10.6sec、PT-活性(%) 100.0%、PT-INR 1.00。 [画像検査]
2012年度
専門医部会教育セミナー | |
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開催日 | 2012年11月24日(土) 14時10分~15時20分 |
会場 | 広島国際会議場 地方会第1会場(ヒマワリ) |
世話人・司会 | 広島国際大学保健医療学部 中島 正光 広島大学病院脳神経内科 高橋 哲也 |
内容
- ■タイトル
- 『炎症性眼窩偽腫瘍が疑われた眼窩先端部症候群の1例』
- ■司会
- 中島 正光・高橋 哲也
- ■症例呈示
- 広島大学病院脳神経内科 中村 毅
- ■コメンテーター及び討論者
- 広島赤十字・原爆病院神経内科 土井 光
広島市立広島市民病院神経内科 郡山 達男
広島大学病院放射線診断科 安富 浩子
- ■病理所見
- 広島大学病院病理診断科 有廣 光司
- ■疾患解説
- 広島大学病院耳鼻咽喉科 立川 隆治
- ■症例
- 【患者】84歳、男性。
【現病歴】某日左前頭部中心の頭痛を自覚し、その後持続する頭痛とともに1ヶ月の経過で左視力が光覚弁まで低下した。頭部MRI画像にて左眼窩先端部の病変を指摘されたが、他院で施行された同部の生検では真菌、細菌、腫瘍は指摘されず炎症性偽腫瘍が疑われた。その後も頭痛が増悪し食欲低下、体重減少がみられたため発症約4ヶ月後に入院となった。
入院時の髄液検査では異常を認めず、全身CT検査では前立腺肥大を、血液検査ではIgM,PSA高値を認めた。各種検査にても原因を特定し得ず、種々の治療にも関わらず眼窩先端部病変は増大傾向を示し、発症9ヶ月後に永眠された。
専門医部会教育セミナー | |
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開催日 | 2012年6月2日(土) 14時40分~16時 |
会場 | 島根大学医学部看護学科棟 1階N11講義室 |
世話人・司会 | 広島国際大学保健医療学部 中島 正光 島根大学神経内科 小黒 浩明 |
内容
- ■症例提示
- 島根県立中央病院神経内科 濱田智津子
- ■コメンテーター及び討論者
- 島根大学血液腫瘍内科 川上 耕史
島根大学臨床検査医学講座 長井 篤
- ■病理所見
- 島根大学器官病理学講座 長瀬真実子
- ■疾患解説
- 島根大学神経内科 石原 正樹
- ■テーマ
- 『Lymphoplasmacytic lymphomaに対する化学療法後、全身性の皮疹、全身性痙攣が発症した1例』
- ■症例
- 【患者】77歳、男性
【現病歴】2年前Lymphoplasmacytic lymphoma
と診断、化学療法後の骨髄抑制によりWBC1000前後であった。入院2日前より会話疎通不良、ふらつきがあり1日前には微熱、つじつまの合わない言動、尿失禁、さらに全身性の皮疹も出現した。翌日に全身性痙攣が出現し緊急入院となった。髄液検査では細胞131/mm3(多形核球優位)、蛋白2346mg/dl、糖94mg/dlであった。症状、身体所見、検査データから脳炎と診断し、治療を行った。種々の治療にも関わらず意識レベルは遷延性に障害されたまま5ヶ月後に永眠された。
2011年度
専門医部会教育セミナー | |
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開催日 | 2011年11月12日(土) 15時35分~16時55分 |
会場 | 米子コンベンションセンター2階 国際会議室 |
世話人 | 中島 正光(広島国際大学保健医療学部)
田中 孝幸(鳥取県立中央病院内科) |
内容
- ■司会
- 広島国際大学保健医療学部 中島 正光
鳥取県立中央病院内科 田中 孝幸
- ■症例呈示
- 鳥取大学分子制御内科学 北浦 剛
- ■コメンテーター及び討論者
- 鳥取大学機能病態内科学 河口剛一郎
鳥取赤十字病院循環器科
小坂 博基鳥取県立中央病院内科
小村 裕美 - ■病理所見
- 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科病理学 伏見聡一郎
- ■テーマ
- 『腸腰筋膿瘍治療後、発熱・下痢が続き敗血症様病態を反復した1例』
- ■症例
- 【患者】50歳代 男性
【既往歴】高血圧症・多発性嚢胞腎に伴う腎不全で血液透析中
【現病歴】20XX年11月より下痢と発熱が続くようになった。精査により腸腰筋膿瘍と診断され、整形外科入院となった。ドレナージと抗生剤(PIPC)投与を行い症状は改善し一旦退院した。その後下痢・発熱・嘔吐が続き内科入院となった。抗生剤による薬剤起因性腸炎・麻痺性イレウスの診断で治療を開始した。しかしながら症状の改善は得られず、敗血症様のエピソードを反復し、入院後107日目に死亡した。
専門医部会教育セミナー | |
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開催日 | 2011年5月28日(土) 13時10分~14時30分 |
会場 | 山口大学医学部総合研究棟 2階 S2講義室 |
世話人 | 広島国際大学保健医療部 中島 正光
山口県立総合医療センター血液内科 安藤 寿彦 山口大学大学院消化器病態内科学 内田 耕一 |
司会 | 山口県立総合医療センター血液内科 安藤 寿彦
山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学 内田 耕一 |
症例呈示 | 山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学 石川 剛 |
コメンテータ及び討論者 | 広島国際大学保健医療部 中島 正光
山口大学大学院医学系研究科病態制御内科学 有好 浩一 山口大学大学院医学系研究科情報解析医学系学域放射線医学分野 上田 高顕 |
病理所見 | 山口大学大学院医学系研究科情報解析医学系学域病理形態学分野 星井 嘉信 |
内容
- ■テーマ
- 「肝細胞癌・慢性関節リウマチの加療中に不明熱を認めた1例」
- ■症例
- 【患者】72歳、女性。
【現病歴】1987年から慢性関節リウマチ(RA)に対する治療歴(プレドニゾロン・メソトレキセート・インフリキシマブ・タクロリムス)があり、1990年からはC型肝硬変症に対して近医で外来フォローされていた。また2009年3月に肝細胞癌(HCC)を発症して以降は当科で加療(経皮的ラジオ波焼灼・エタノール注入療法)を続けていた。2010年1月から38-39℃台の断続的な発熱が出現し、当初は近医での抗生剤およびNSAIDs投与で軽快していたものの6月以降コントロールが不良となったため同年7月2日不明熱の精査加療目的で当科紹介、7月6日入院となった。
2010年度
開催日時 | 2010年11月13日(土) 15時20分~16時50分 |
場所 | 岡山コンベンションセンター 3階 コンベンションホール東 |
世話人・司会 | 広島市立広島市民病院内科 荒木 康之
広島国際大学保健医療学部 中島 正光 岡山大学消化器・肝臓内科 能祖 一裕 |
症例呈示 | 広島市立広島市民病院内科 沼田 紀史 |
コメンテータ及び討論者 | 川崎医科大学循環器科 根石 陽二
岡山大学消化器・肝臓内科 川野 誠司 |
病理所見 | 広島市立広島市民病院病理科 高田 晋一 |
タイトル | 「心臓に異常陰影を呈し、4年後に十二指腸病変を認めた1例」 |
症例 | 患者:63歳、女性.
現病歴:平成15年10月,呼吸困難を主訴に当院を受診し,心臓内の異常陰影・左心不全を指摘された.同年12月,当院心臓血管外科にて手術を施行した.術後は当院心臓血管外科にて経過観察を施行されていたが,平成19年12月,心窩部不快感にて当院内科を受診,十二指腸病変を指摘した. |
開催日時 | 2010年5月22日(土) 14時30分~16時 |
場所 | 岡山コンベンションセンター |
世話人 | 広島国際大学保健医療部 中島 正光
川崎医科大学循環器内科 大倉 宏之 |
参加費 | 無料 |
司会 | 中島 正光(広島国際大学保健医療部)
大倉 宏之(川崎医科大学循環器内科) |
症例提示 | 福原 健三(川崎医科大学循環器内科) |
コメンテーター及び討論者 | 根石 陽二(川崎医科大学循環器内科)
岡脇 誠(川崎医科大学臨床腫瘍科) 渡邉 雅男(川崎医科大学脳卒中科) 伊禮 功(川崎医科大学病理部) |
症例の概要 | 本症例は72歳男性。
後腹膜脂肪肉腫と診断され、腫瘍摘出術(左腎・脾合併切除術)を施行された。その後、左大腿骨と左肩甲骨、上腹部・胃前壁に接するリンパ節と腹膜に転移を認め、さらに左室内に転移を疑われた。 |
2009年度
active antiretroviral therapy)の導入によりAIDS関連死が減少する一方で,非AIDS関連死,特に肝疾患による死亡例が増えてきていますが,本症例は抗HIV剤に対する薬剤耐性株の出現,末期C型肝硬変に対する肝移植,移植後の免疫抑制と抗HIV療法の両立,移植後C型肝炎に対するIFN療法など様々な問題点を抱えた症例です.本症例の診断治療の経過を参加者の皆さんと討論しながら,最新のHIV,HCV,肝移植に関する理解を深める場に出来ればと考えております.
開催日時 | 2009年11月14日(土) 13:00~14:20 |
場所 | 広島国際会議場B2階 地方会第3会場/ダリア2 |
世話人 | 広島国際大学保健医療学部 中島 正光 |
司会 | 中島 正光(広島国際大学保健医療学部)
高橋 祥一(広島大学消化器・代謝内科) |
症例提示 | 高木慎太郎(広島大学消化器・代謝内科) |
コメンテーター及び討論者 | 北本 幹也(県立広島病院)
田代 裕尊(広島大学病院移植外科) 有広 光司(広島大学病院病理部) 藤井 輝久(広島大学病院輸血部) |
症例の概要 | 本症例は30歳,男性.
血友病患者で,非加熱血液製剤の投与により,HIV/HCVに感染した.抗HIV薬を投与されていたが,繰り返し起こる薬物性肝障害と薬剤耐性株出現のため,頻回の抗HIV薬の変更を余儀なくされており, 2004年2月に生体肝移植術を施行されたが,術後再開した抗HIV薬により,薬物性肝障害が再出現した.またHCVは術後早期に再感染を認め,移植後8ヶ月の肝生検では明らかなbridging |
開催日時 | 2009年5月30日(土) |
場所 | 島根大学医学部看護学科棟講義棟 |
司会 | 島根大学神経内科 ト蔵 浩和 |
症例呈示 | 島根大学神経内科 豊田 元哉 |
指定討論者 | 岡山大学神経内科 池田 佳生
島根大学血液内科 井上 政弥 島根大学器官病理学 荒木亜寿香 |
症例 | 「意識障害、動作緩慢を繰り返し、リンパ節腫脹を認めた1例」
71歳、男性 【主訴】物が見えにくい、動作が緩慢 【現病歴】高脂血症、アルコール性肝障害があり近医で加療をうけていたが、日常生活は完全に自立できていた。200X年8月頃から全身倦怠感を認めるようになった。近医で点滴を受けたが、改善はなかった。10月頃から、動作緩慢を認めるようになった。食事も今まで10分くらいだったのが、1時間かかるようになった。また、11月頃から失禁を認めるようになった。11月20日頃から会話も遅くなり、周りから指摘されるようになり、口数も減った。物忘れも認めるようになり、今日の日付や、ものの置き場所がわからなくなるようになった。12月14日頃から下においてある物が見にくくなり、後方へ転倒するようになった(入院までに3回転倒)ため精査加療目的で入院した。 |
2008年度
開催日時 | 2008年11月8日(土) 13時10分~14時40分 |
場所 | 米子文化ホール・イベントホール |
世話人 | 浜田紀宏(鳥取大学医学部附属病院循環器内科) |
司会と症例提示 | 笠原 尚(山陰労災病院循環器科)
縄田隆浩(鳥取赤十字病院循環器内科) |
コメンテーター及び討論者 | 古和久典(鳥取大学医学部附属病院脳神経内科)
宗村千潮(鳥取大学医学部附属病院腎臓内科) 植木 賢(鳥取大学医学部附属病院消化器内科) 浜田紀宏(鳥取大学医学部附属病院循環器内科) |
欧米の高血圧治療ガイドラインにおいて、代謝症候群を有する高血圧患者は少なくとも中等度以上の脳心血管リスクに分類され、追従する形で本邦のガイドラインの改訂作業が進行しています。代謝症候群ないしは慢性腎臓病を有する高血圧患者はしばしば2種類の降圧薬でも目標血圧に未達成の場合がありますが、そこで低用量の降圧利尿薬ないしは利尿薬との合剤を併用する場合、代謝系の副作用、更に未解決な点があり選択を控えられる先生方も多いかと思われます。今回は日常診療にて頻繁に遭遇するケースをご参加の先生方とともに掘り下げ、代謝症候群を有する高血圧患者に対する適切な脳心腎保護のstrategiesに関して考えていきたいと思います。
【症例の概要】
57歳、男性。会社役員にて多忙であり、外食の機会が多い。アンジオテンシン受容体拮抗薬と長時間作用型カルシウム拮抗薬にて高血圧加療を行なっているが、随時血圧が高く、併用療法を考慮されている。腹囲は90cm以上、血液生化学検査では、AST、ALTの上昇、HDLコレステロールの低下、中性脂肪の上昇を認める。血清尿酸値とクレアチニンは正常上限である。
開催日時 | 2008年5月31日(土) 13時10分~14時30分 |
場所 | 山口大学医学部総合研究棟 3階 |
世話人・司会 | 山口大学医学部保健学科病態検査学 山田 治
山口大学医学部附属病院総合診療部 村上 不二夫 |
症例提示 | 山崎 隆弘 (山口大学消化器病態内科学) |
コメンテータおよび討論者 | 田中 伸幸 (山口大学放射線医学)
山下 智省 (下関厚生病院消化器内科) 権藤 俊一 (山口大学病院病理部) 横崎 典哉 (広島大学病院総合診療科) |
病理コメンテーター | 中島 収 (久留米大学病理学) |
【症例の概要】 | 66歳、男性。
2003年に感染性心内膜炎で循環器科に入院。その際に初めてB型肝炎を指摘された。重度大動脈閉鎖不全のために大動脈弁置換術が実施された。その後、消化器科でB型肝炎のために併診を受けていたが、2004年2月に肝腫瘍を指摘される。 精密検査の結果、肝腫瘍は肝癌であると診断されてTACE(経動脈的カテーテル塞栓術)、RF(ラジオ波焼灼術)など、保存的に集学的に治療がおこなわれた。一旦退院となるも、時間の経過とともに肝内転移が広がり、再入院となった。 |