第229回東北地方会
◆2023年6月17日(土) ◆会長:東北大学 安田 聡
◆会場:一般演題:web開催、プレナリーセッション:ハイブリッド開催(会場:仙台国際センター)
- 演題番号 3
- 演者:川島 里菜子 / 指導医:松本 勇人
白河厚生総合病院 血液内科
治療抵抗性小腸原発悪性リンパ腫に対して、回盲部切除術を施行した1例 - 演題番号 4
- 演者:古山 和樹 / 指導医:芦野 有悟
仙台市立病院 呼吸器内科
サルコイドーシスの経過中に悪性リンパ腫を合併した1例 - 演題番号 7
- 演者:嶋中 拓弥 / 指導医:千葉 大輔
津軽保健生活協同組合健生病院 内科
COVID-19ワクチン投与後に若年性自己免疫性肝炎の診断となった1例
受賞の感想
白河厚生総合病院 血液内科 川島 里菜子
この度は若手奨励賞に選出頂き、大変光栄に存じます。白河厚生総合病院血液内科三田先生、松本先生を始めとして、多くの先生方にご指導いただき、今回の結果に繋がりました。この場をお借りして深く御礼申し上げます。
本症例は、外科的手術で一時的に全身状態が改善し、血液腫瘍に対する外科的切除の可能性を感じた一方で、その後の経過では、治療抵抗性の悪性腫瘍の増殖の速さに現代の医療の限界を感じた症例でもありました。
初の学会発表であり独特な緊張感がありましたが、質疑応答では各科の先生方それぞれの視点でのご質問があり、とても勉強になりました。複数の科で協力して治療を行う重要性を学んだ症例でしたので、今後も診療科の垣根に囚われず、より最適な医療を行っていけるよう、一層の研鑽を積んで参りたいと思います。
仙台市立病院 呼吸器内科 古山 和樹
この度は日本内科学会東北地方会初期研修医プレナリーセッション、および若手奨励賞に選出頂き、大変光栄に思います。ご多忙の中ご指導いただきました芦野有悟先生をはじめとする仙台市立病院呼吸器内科の先生方にはこの場をお借りして深く御礼申し上げます。
本症例は高齢女性のサルコイドーシス患者が悪性リンパ腫を発症した1例です。
除外診断が最重要項目となるサルコイドーシスにおいて、非典型的な臨床像を示す際には精査を継続することの重要性を痛感いたしました。
今回の症例を通じて得た知識や経験を今後の診療や学術活動に生かし日々の研鑽を忘れずに過ごしていきたいと思いました。
今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
津軽保健生活協同組合健生病院 内科 嶋中 拓弥
この度は日本内科学会東北地方会初期研修医プレナリーセッション、および若手奨励賞に選出いただき大変光栄に存じます。千葉大輔先生をはじめとする津軽保健生活協同組合健生病院の先生方には沢山のご指導をいただき、この場をお借りして深く御礼申し上げます。
今回発表させて頂いた症例は、COVID-19ワクチン接種後に自己免疫性肝炎を若年で発症した1例でした。COVID-19ワクチン接種後の自己免疫性疾患報告例が日本や海外ともに増加しております。その中でも本症例は自己免疫性肝炎の診断で、10代と自己免疫性肝炎としてはかなり若年での発症を経験したため報告させていただきました。薬剤性肝障害との鑑別も含めて診断に至るまで非常に苦慮し、また10代での発症ということもあり今後のステロイド治療を含めて生涯に渡る治療の必要性を患者とともに共有する必要があり、非常に教訓となる症例でした。
現地開催のプレナリーセッションは緊張した雰囲気でしたが、質疑応答の内容も非常に知見に富む内容ばかりで非常に勉強になりました。今回の経験を活かしてより一層研鑽を積んで参りたいと思います。この度は誠にありがとうございました。