日本内科学会ではAIに関する取り組みを学会として行っておりますが、関連する団体や学会の取り組みについても協力支援を行っております。このたび、画像診断に関する表題のAMED研究の取り組みを支援するシンポジウムを開催しました。内科学会会員にとって有益な研究としてご案内いたします。
日時:2021年3月9日(火)収録(約150分)
場所:東京国際フォーラム
【シンポジウム概要】
AMEDでは、診療画像に関連する6学会(日本医学放射線学会、日本消化器内視鏡学会、日本病理学会、日本眼科学会、日本超音波医学会、日本皮膚科学会)と国立情報学研究所に共同研究を委託し、診療画像の大規模データベース構築、AI開発のための共通プラットフォームの構築等、持続可能なAI開発に向けた研究を支援している。本シンポジウムでは、最新の研究成果と共に、各施設からの診療画像データ収集の方法や深層学習を用いたAIの作製過程、さらに製品化するまでの課題等を、また国立情報学研究所からは6学会の画像データを集積するプラットフォームとAI解析の手法について発表する。
- 日本放射線学会:CT画像からのくも膜下出血の診断
- 日本消化器内視鏡学会:消化器内視鏡写真の自動部位認識と異常病変の検出
- 日本病理学会:Whole Slide Imageから胃がん細胞の検出
- 日本眼科学会:眼底所見の鑑別診断
- 日本超音波医学会:検査中の腫瘤の自動検出や肝腫瘍の鑑別
- 日本皮膚科学会:悪性腫瘍や重症薬疹の鑑別診断
参考:https://www.amed.go.jp/program/list/14/02/002.html
【司会・講演内容】
司会:AMEDプログラムオフィサー 高林克日己
AMEDプログラムスーパーバイザー 森井昌克
挨拶:国立情報学研究所所長 喜連川 優
- 国立情報学研究所 合田憲人・佐藤真一
「医療ビッグデータ利活用を促進するクラウド基盤・AI画像解析」
- 日本病理学会 北川昌伸
「病理診断支援のための人工知能(病理診断支援AI)開発と統合的「AI 医療画像知」の創出」
- 日本消化器内視鏡学会 田中聖人
「内視鏡統合データベースと連携する内視鏡診療領域におけるAIプロトタイプ開発と実装に向けたICT基盤整備」
- 日本医学放射線学会 明石敏昭
「日本医学放射線学会の取り組み -画像診断ナショナルデータベース(Japan Medical Imaging database : J-MID)- 」
- 日本眼科学会 大鹿哲郎
「眼科領域におけるICT基盤構築 ~JOI Registryと日本眼科AI学会~」
- 日本皮膚科学会 藤本学
「皮膚科領域におけるAI画像診断の現況」
- 日本超音波医学会 西田直生志
「超音波領域における人工知能支援診断システムの開発 ~現状と今後の展望~」
- 総合討論